バルセロナでのF1合同テスト初日、メルセデスのリザーブドライバーを務めるパスカル・ウェーレインは、午前中は予定どおりフォース・インディアで走ったものの、午後からは体調不良のルイス・ハミルトンの代役としてメルセデスF1 W06ハイブリッドのステアリングを握った。
ウェーレインは、フォース・インディアでバルセロナテストの19日と21日に走行を行う他、シーズン中テストにも参加することが発表されている。
新車の準備が遅れているフォース・インディアは2014年型マシンVJM07で参加、午前中、ウェーレインは初めて同チームのマシンに乗って32周を走行、1分28秒329の8番手タイムを記録、午後には熱を出したハミルトンに代わってメルセデスF1 W06を走らせ、47周を走行し、1分28秒489の9番手タイムをマークした。
「僕のキャリアにおいてとてもいい一日になった」とウェーレイン。
「今朝になって今日の午後にメルセデスに乗ると知らされて本当にびっくりした。でも走るためにここにいるのだから、どんなチャンスが訪れてもそれに対する準備はできている。一日の中でふたつのF1カーに乗れるなんて最高だった。すごくハッピーだよ」
「(トラブルにより)ガレージで時間を過ごすことになり走行時間をロスしたことは残念だった。もっと走りたかったね。でも走っている時にはすごく楽しめた」
「午前中はフォース・インディアで走り、それも素晴らしい経験だった。いいチームだし、温かく歓迎してくれた。数周走るとマシンに信頼を置いて走れるようになった。今週は彼らの元であと1日走ることになっているからすごく楽しみだ」
一方、メルセデスのニコ・ロズベルグは首に痛みを抱えており、テスト2日目に走行できない可能性も否定できない。その場合、再び自分が走ることになると思うかと聞かれたウェーレインは「そう思うけど、彼はよくなってきているようだ」と答えた。
「どうなるかな。僕はここにいるから、何か起これば走ることはできるし、走ることになるだろう」
「でも新車のテストではクルマに慣れるために(レース)ドライバーが走る方が望ましい」