ホンダ、パーツの改良が必要に。バトンは走行中止も「車に好感触」／F1バルセロナ合同テスト1日目

バルセロナでのF1合同テスト初日、ジェンソン・バトンがマクラーレン・ホンダMP4-30のステアリングを握り周回を重ねたが、パワーユニットのMGU-Kのトラブルにより走行を切り上げる結果となった。

　19日、マクラーレンはメカニカルバランスの変更を評価しつつショートランを繰り返したが、午前中に3度目のランを終えた後、MGU-Kのシール破損による問題で走行を中止することとなった。

　このトラブルによってパワーユニットを載せ替えなければならず、問題再発を防ぐためには再設計したコンポーネントを使用する必要があるが、アップデートパーツは土曜まで届かないため、翌日の金曜にも同様のトラブルが発生する可能性があるとチームは述べている。

　そのため翌日以降のプランが変更されることになった。当初の予定ではテスト2日目もバトンの担当とされていたものの、バトンにも十分な走行時間を与えるため、チームは金曜にはフェルナンド・アロンソを走らせることに決めた。金曜は限られた距離しか走行できないことが予想され、マシンバランスに関して最大限に学ぶために時間を要するセットアップ変更を行い、長時間のインターバルをはさみながらの走行になる予定だということだ。

　木曜には十分な走行はできなかったものの、バトンはマシンバランス、ハンドリング、予測しやすさに関していい感触を持ったとチームは述べている。バトンはこの日、合計21周を走行、1分28秒182のタイムで7番手となった。