マクラーレン・ホンダは、F1バルセロナ合同テスト初日朝の走行でパワーユニットのMGU-K(運動エネルギー回生システム)にトラブルが発生、午後の走行を断念するとともに今後のプログラムにも支障をきたしている。
この日のマクラーレンは、午前9時(現地時間)のセッション開始からジェンソン・バトンが順調に周回を重ね、午前中に21周を走って全体の6番手タイムとなる1分28秒182をマークした。
しかし好調にみえたMP4-30は、ランチブレイクを前にパワーユニットのMGU-Kにシールの不具合が生じ、チームはガレージで修復作業を強いられることになった。
パワーユニットサプライヤーのホンダはトラブルを調査した結果、エンジンを載せ替える必要があることを明らかにし、さらに関連するコンポーネントが再設計されるまでは、トラブルが再発する可能性を拭い去れないと認めている。
ホンダのF1プロジェクトを率いる新井康久氏は、「MGU-Kにシールの不具合が発覚したため、今朝の走行を中断しなければならなかった」とコメント。
「不具合が生じたパーツの問題はパワーユニットの載せ替えを必要とするもので、作業を効果的に行うためにもこの日のプログラムを終わらせることにした」
「潜在的な問題の再発を防ぐためには、再設計したコンポーネントを使う必要があるが、残念ながら改良パーツは土曜日まで手にすることはできない」
「したがって、明日の走行でも再び同じ問題に直面することになるかもしれない」