2015年02月19日 17:51 弁護士ドットコム
大手エステ「たかの友梨」を運営する不二ビューティの高野友梨社長と労働組合エステ・ユニオンは2月19日、「マタハラ問題」と「組合員への暴言問題」について共同でプレスリリースを出し、事態が解決したと発表した。
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昨年発覚したマタニティ・ハラスメント問題を受け、不二ビューティと労働組合は、女性が安心して働き続けられる職場環境を実現するため、会社と組合の間で「ママ・パパ安心労働協約」を結んだと発表した。
この協約により、同社にいる組合員は、子どもが小学校に入学するまで「時短勤務」を選べるようになった。時短勤務制度が法令で義務づけられているのは「3歳まで」となっており、通称「3歳の壁」と呼ばれているという。
また、子どもの小学校在学中は「残業なし勤務」を自由に選べることになった。こちらも法令では「3歳まで残業免除」「小学校入学まで残業制限」となっており、「小1の壁」と言われているという。
さらに、子どもが小学生以下の場合、保育施設や小学校 の休みの日に休めるよう、シフト配慮に努めるという。
エステユニオンは「法令に定められた基準を大幅に上回る待遇を実現した」と強調している。
なお、マタハラ問題を巡って従業員が起こした訴訟は昨年12月11日、会社と組合員の間に和解が成立し、取り下げられている。
また、高野友梨社長が昨年8月21日に行った「組合員への暴言(不当労働行為)」に関しては、組合員への謝罪や、社内での名誉回復措置などが完了。両者が合意した「和解条件」が2月4日までにすべて履行され、「解決」に至ったという。
会社と組合は今後、「対等な相手方として認め合い、健全な労使関係を構築していく」と宣言した。
(弁護士ドットコムニュース)