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パソコン使うときだけ不審者から連絡 行動が筒抜けなのはアレが原因だった!

2015年02月19日 11:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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前回「USBポートに挿した充電器からウィルス感染」のコラムを書いていて、ふと思い出した最近のこわーい話を。ネットで検索してみたら「ソレ」が普通に買えるようなので、実はあなたの身の回りにも怪しい人がいるかもしれません。

ある日のこと。ある女性から「変なストーカーがいるの」と相談を受けました。

「パソコンでネットしてると、必ずすぐにメールが来て『今、○○さんとのLINEトーク楽しそうだね』とか報告が来るの!」

カフェでネットしてても怪しいメールが

え、それ私じゃなく警察に相談しませんか?

「きっとパソコンがウィルス感染してると思うの!」

単なるウィルスだったら、警察で恥かくじゃない! とお姉さまが強く主張されるので、パソコンのチェックを行います。結果、マルウェアの存在は確認できません

「でも! でも! パソコン立ち上げてる時だけ、そういうのが来るの! カフェとかでネットしててもそういうのくるの! なんで分かるの? 絶対おかしいじゃない!」

気持ちは分かるんですが、ただのパソコンサポーターの手で解決できる話ではなさそうです。警察に行って対応聞いて、それでまだパソコンの調査が必要でしたらご連絡下さい、ということでその場の対応は終わりました。

数週間後。「専門家が来てくださるので、付き添って欲しいの」と再び連絡が。専門家が来るなら、私はいらないんじゃないかと思いながら、「自宅に男の人で来て、怖いから。あなたなら心強いし!」とのこと。彼女いわく、

「盗聴器があるかもしれないって」

「これです」と専門家が指差す先には

ああ、なるほど。マルウェアじゃなくて盗聴器で報告してるのね。でも変だな、カフェとかでどうやってるんだろう。

しばらくしてやってきた強面のお兄さま。この手のTV番組で見るような機械を持って部屋の中をグルグルしています。私はお姉さまと一緒に食卓で待機。しばらくして、

「何かあるようなのですが、今発信していないのか場所がはっきりしませんね。何をしているときに盗聴されてるなと感じますか?」

お姉さまが恐る恐る「ネットとか……」とつぶやくと、パソコンを起動して欲しいとのこと。その瞬間、お兄さんが反応します。

「……これ、盗聴器です」

彼が指差したのは、まさかのマウス。見た目はどこにでもありそうな形をしています。お兄さまは「最近、こういう盗聴器が増えているんですよね」と抑揚を付けずに話されます。

怖い、いろいろと怖い! パソコンから給電するタイプなので、カフェで盗聴されるのは、そこでもこのマウスを使っているからだそうな。

USBケーブルを使ったタイプも

「このマウスをあなたに渡した人が、盗聴してると思われます」

というわけで、その結果を持ってお姉さまは警察に相談に行ったのでした。

最近の盗聴器のカモフラージュはものすごくてですね、電卓やボールペン、充電器にUSBメモリ、USBケーブル(!)などに盗聴器が仕掛けられていたりしているようです。

USB接続ですとパソコンが立ち上がっていれば電源が供給できるので、電池交換いらずでバレにくいわけです。見覚えのない機器はもちろんのこと、周辺機器にもご注意いただければと思います。もちろん、悪用は絶対にダメですよ。(文:光明隠歌)

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