トップへ

岡田准一×阿部寛×尾野真千子がエベレストに挑む、夢枕獏『神々の山嶺』映画版続報

2015年02月19日 10:10  CINRA.NET

CINRA.NET

左から阿部寛、尾野真千子
2016年に全国で公開される夢枕獏原作の映画『エヴェレスト 神々の山嶺』のキャストが発表された。

出演が明らかになったのは、ネパールの首都・カトマンズで、登山家ジョージ・マロリーが1924年6月8日にエベレスト初登頂に成功したか否か、という謎の鍵を握る古いカメラを発見し、やがて自身もエベレスト登頂に挑むことになる山岳カメラマン・深町誠を演じる岡田准一、独善的な生き方によって周囲から孤立し、消息を絶っていたかつての天才アルピニスト・羽生丈二を演じる阿部寛、羽生を慕っていた兄を雪山で失い、羽生に翻弄されたながらも愛し続ける女性・岸涼子を演じる尾野真千子の3人。さらに、2000年に『第72回アカデミー賞』外国語映画賞にノミネートされた『キャラバン』で主演を務めたツェリン・ロンドゥップも出演する。

撮影はすでに始まっており、3月からネパールやエベレストでも行われる予定。出演者もトレーニングを積んで「エベレスト街道」と呼ばれるトレッキングコースを10日間かけて登り、高度6千メートル付近でのロケに挑むという。撮影には、映画『植村直己物語』でエベレストでの撮影にも参加した登山家で、日本山岳協会副会長の八木原圀明が山岳アドバイザーとして帯同する。

『エヴェレスト 神々の山嶺』は、『第11回柴田錬三郎賞』を受賞した夢枕獏の小説『神々の山嶺』の映画版。滑落事故で仲間を失い、エベレストへの登頂が中止になったことからカトマンズで行き場を失っていた深町と、深町が発見したカメラをきっかけに出会う伝説のクライマー羽生の関係性を軸に、険しい山嶺に命を賭けて挑む人々の姿や、2人を取り巻く人々の想いを描く。監督を務めるのは、『愛を乞うひと』などの作品で知られる平山秀幸。脚本は、『クライマーズ・ハイ』『孤高のメス』『ふしぎな岬の物語』などの加藤正人が手掛ける。

■岡田准一のコメント
原作の「神々の山嶺」は大好きな作品で、実際のエヴェレストでも撮影できるということを今から楽しみにしています。
平山監督をはじめとするスタッフの皆様、初めて共演させていただく阿部さん、尾野さん、キャストの皆様ともに過酷な撮影を楽しみ、しっかり体験していきたいと思います。

■阿部寛のコメント
映像化が難しいと言われている原作の映画化。
実際に高所での撮影を敢行し、できる限りリアルを追及するこの作品に参加できてうれしい。
岡田さん、尾野さんとの初共演も楽しみに、撮影に臨みたいと思います。

■尾野真千子のコメント
エヴェレストでの撮影きっと大変だと思います。
でも、あの山に登る意味がある作品にしたいです。
なぜ登るのか....自分自身にも問いかけながらこの作品に臨もうと思います。
阿部さんや岡田さんとの初共演になりますが、エヴェレストで迷惑かけないように日本でのトレーニング頑張ります!

■平山秀幸のコメント
今回、壮大な原作を映像化するにあたって、想像を絶する限界ギリギリの撮影現場が待っています。そこでは、「芝居」や「思い込み」等と言うような事は通用しません。参加していただくこの3人の俳優さんのまるごとがフィルムに焼きつけられる事になります。その「事」が楽しみでもあり、反面恐ろしくもあります。