マクラーレンのエンジニアリングディレクター、マット・モリスは、今年パワーユニットをメルセデスからホンダに変更したことで大きなメリットを感じていると語った。
今年ホンダと組んで新たなスタートを切ったマクラーレンだが、ヘレスでの最初のテストではMP4-30に多数のトラブルが発生、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンが重ねた周回数は合わせて79周にとどまり、全日程を通してタイムは最下位だった。
テスト後、モリスはMP4-30の基本設計が間違っていないことは確認できたと述べており、あと2回のテストで2014年終盤のレベルにまで戻れるとの考えを示している。
またモリスはマクラーレンがトップの位置を狙う上で、メルセデスからホンダにスイッチしたことが大きな強みになっていると語った。
「(メルセデスと働くのとホンダと働くのでは)全く違う。カルチャーが全然違うからだ」とモリスが述べたとDaily Mailが伝えた。
「(ホンダには)大勢優れたスタッフが揃っているし、作業を進めていくなかで関係が緊密になっていく」
「昨年はメルセデスとの最後の年だったので、少し状況が違っていた。もちろん彼らに落ち度はない。非常にプロフェッショナルで、我々に提供しなければならない情報のみを提供していた」
「今年大きく変わったのは、ホンダとの関係がかなり緊密なものだということだ。それによって(シャシーとパワーユニットの)統合やエンジンのデザインに関して、我々が彼らを助けることもできるし、彼らが我々を助けることもできる」
「技術面においてこれは非常に大きなメリットだ」
「問題が起これば力を合わせて対策に当たることができる。協力し合って関係を強化していくことができるのだ」
モリスはホンダの日本人スタッフとの間に言葉の壁は感じないと述べている。
「サーキットに来るエンジニアは全員英語を流暢に話す。私はさくら(の研究所)でもかなり長い時間を過ごしたが、主要なエンジニアたちは皆上手に英語を話すので、何の問題もない」
19日にスタートするバルセロナテストでは、バトンが前半2日、アロンソが後半2日を走る予定となっている。