メルセデスAMGのリザーブドライバーを務めるパスカル・ウェーレインが、今週19日からのF1バルセロナテストでフォース・インディアをドライブすることが正式にアナウンスされた。
新車開発の遅れで今年最初のヘレステストを欠席したフォース・インディアは、今週19日から行われるバルセロナテストも2014年型のアップデートマシンで参加することを明らかにしている。
財政難が噂されている彼らは、新車開発の過程でパワーユニットの供給を受けるメルセデスを含むサプライヤーへの支払いが遅れていると言われており、その代償としてウェーレインの起用が報じられていた。
18日、メルセデスはフォース・インディアの発表を受けてプレスリリースを発行し、ウェーレインが今週カタルニア・サーキットで行われるバルセロナテストでフォース・インディアVJM07を2日間ドライブすることを発表。トト・ウォルフもメルセデスのモータースポーツ責任者として、「ウェーレインのフィードバックがフォース・インディアにも有益となる」と述べている。
一方、4日間のうち2日分の走行機会を失うかたちとなったレギュラードライバーのニコ・ヒュルケンベルグとセルジオ・ペレスは、2日目にペレスが走行、ヒュルケンベルグは最終日に今年最初の走行を行うことになった。
チームは、今テストの主な目的が2015年のピレリタイヤの評価作業になると述べており、26日からの最終テストで新車VJM08を走らせる予定にしている。
ウェーレインは、今年21歳を迎えるドイツ人ドライバーで、今シーズンはF1の役割と並行してメルセデスからDTMドイツツーリングカー選手権に参戦する。