18日、岡山国際サーキットでGT500クラスのレクサスRC F勢とともに、GT300クラスのTOYOTA PRIUS apr GTがテストを行った。
12年からGT300クラスに参戦するプリウスは、aprが製作したシャシーにトヨタRV8Kエンジン、市販のプリウスと同様のハイブリッドシステムを積む。プリウスの外観を使ったそのスタイルはもちろん、機構も含めて世界中から注目を集めてきた。
参戦以降尻上がりにポテンシャルを上げてきたプリウスは、13年第2戦富士で初優勝。2014年に向けては軽量化とダウンフォースの増加を狙った「ビッグマイナーチェンジ(apr金曽裕人代表)」を行っている。
今季はすでに嵯峨宏紀と中山雄一のコンビ、さらに嵯峨がWEC世界耐久選手権に参戦する際には、昨年までBRZをドライブしていた佐々木孝太がドライブすることが決まっている。また、大きなトピックとしてタイヤはブリヂストンを使用することが明らかにされていた。
迎えたこの日のテストは、ブリヂストンを履いての初走行。また、外観も大胆な変更を受けた。カーボン地のままのボディはフロントこそ大きな変化はないが、市販車の後部ドアにあたる部分から後方が劇的に進化を遂げている。
サイドのエアインテークも形状がリファインされているほか、リヤフェンダー全体の形状から、フェンダー後方にかけての形状が大きく変わった。昨年仕様まではリヤフェンダー後端が覆われていたが、今年は大胆にカットされ、大きなディフューザーが目を引く。さらにサイドミラーの形状も変化を遂げた。
この日は嵯峨がル・マン24時間に向けたテスト等のため渡欧しており、中山雄一が乗車。さらにひさびさのチーム復帰となった佐々木孝太もプリウスに乗り込んでいる。また、ブリヂストンタイヤも初めてプリウスGTに装着されることとなった。