東京アニメ・声優専門学校が日本初の「プロゲーマー専攻」を設置すると発表し、ネット上で話題を呼んでいる。
公式サイトによると、近年「e-sports(エレクトロニック・スポーツ)」という名称で対戦型コンピュータゲームの世界大会が各地で開催されており、ワールドカップやオリンピックのような盛り上がりを見せているという。
海外には1億円超えプレイヤーも
同校では、こうしたe-sportsに関する仕事を学べる「e-sports プロフェッショナルゲーマーワールド」を2016年4月に開校し、その中に「総合プロゲーマー専攻」を設けるという。
授業では、格闘ゲームや最近のオンラインゲームの主流であるRTSやFPSなどe-sportsで行われる各種タイトルに挑戦。「プロマインドやゲームの戦略や戦術」を学ぶ。「将来は世界で通用するプロゲーマー、プロチームのマネージャーを目指します」としている。
ただ、プロゲーマーだけで生活できるのだろうか。公式サイトによると、海外プレイヤーの中には年収1億円超えもおり、e-sportsに馴染みの薄い日本からも最近は世界で活躍するプレイヤーが出てきているという。スポーツ選手と同じで、「成功すれば」かなりの額を稼げるようだ。
お隣の韓国では、プロゲーマーは「子どもがなりたい職業」の2位に入るほどの人気だといい、今後日本でも認知が広がる可能性を感じさせる。
「e-sports プロフェッショナルゲーマーワールド」では、プロゲーマー専攻のほかに、
・大会の企画やマーケティングを行う「ビジネス&宣伝プロモーション専攻」
・司会や実況をする「ゲーム実況・MC&声優専攻」
・運営を行う「イベント&テクニカルスタッフ専攻」
の3つを設置する。こちらは卒業後、ゲーム会社やイベント会社への就職を目指すことになりそうだ。
「爆発的な反響」で数千件の資料請求
東京アニメ・声優専門学校の広報によると、プロゲーマーの養成学校は韓国にはあったが、日本では初とのこと。
2月16日にウェブサイトをオープンさせたところ、高校生を中心に数千件の資料請求があり、現在新たに増刷しているところだという。担当者は「爆発的な反響です」と語る。
プロゲーマー専攻の登場にはネット民も注目。ツイッターでは、
「僕もプロゲーマーになりたい」
「フレーム単位の操作とか要求されそうw」
「専門学校行ったらさらにうまくなるものなのか?」
といった声が上がっていた。