東京・新宿区の神宮球場で2015年2月17日、就職情報サイト「マイナビ2016」が主催する「就活始球式」が開催された。始球式の投手を務めたのは、2年連続でマイナビの「宣伝部長」としてTVCMにも出演する有吉弘行さんだ。就活生に向けて独特のアドバイスを贈った。
「面接で『腹立つぐらい態度悪い』と言われた」
マイナビ編集長の三上隆次さんは、有吉さんの起用理由について「頑張れとか大丈夫とか、都合のいい言葉だけで応援するのではなく、厳しいこともホンネで語ってもらえる」というキャラクターとして最適だったと説明した。
TVCMへの起用についても、都合の悪いことも隠さずに伝えることで「本当の意味で前向きに就活に取り組んでもらいたい」という思いが込められているという。
有吉さん自身、テレビの企画「公開弟子審査会」で合格し、オール巨人さんに弟子入りすることができた経験がある。そのときの面接には、上岡龍太郎さんや島田紳助さん、西川のりおさんとオール巨人さんという「エグい人ばっかり」が集まっていたという。
「そのときも上手に面接はできなかったんですよ。巨人師匠は僕に『腹立つぐらい態度が悪いな』と思ったらしいんですけど、そこが何か引っかかったよって仰ってましたね。上手じゃないけど一生懸命やりたい、というのが伝わったんじゃないかと。だから、思いを伝えようというのが一番大事かなと思いますね」
そうした経験から、就活生には「いまは相当苦しいでしょうけど、10年後にはあのころが一番ラクだったと思うでしょう」と社会の厳しさを説く。アツい気持ちで就活をし、入社をするだろう学生たちに、有吉さんは独特のアドバイスをした。
「平気でウソをつく、っていう…。『課長、それは違います!』とか、なかなか難しいと思うんでねぇ。上手に平気でニコニコ笑いながら、ウソをついてほしいですけどねぇ(笑)」
その真意は「いちいち落ち込んでほしくない」
まさかのアドバイスに慌てた司会者からフォローが入ると、有吉さんはその真意を説明した。
「またウソついちゃったなーとか、ゴマすっちゃったなーとか、いちいち落ち込んでほしくないんですよね」
確かに就活時や社会人になると、ホンネと建前を使い分ける場面が出てくる。そういうことを見越した上での「有吉流」のアドバイスだったのかもしれない。
さらに当日は、神宮球場のマウンドから始球式も行った。右打席に立ったリクルートスーツの就活生に向けて、膝元に直球を投げ込んだ。感触について聞かれると「100点です、良かった!」と満足した様子で語った。
あわせてよみたい:「マミーポルノ」に興奮する主婦が続出