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キャリア志向の女性が納得できない日本企業の習慣 「決定が遅い」「終身雇用」「必要以上に謝る」

2015年02月17日 17:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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オンライン英会話サービスを提供するレアジョブとハイキャリア女性向け転職サイトを運営するLibが、2月16日に「グローバルな人生」に関する意識調査の結果を発表した。調査対象は、キャリアアップを望む女性約600名。

回答者に「おかしいと思う日本独特のビジネス習慣は?」と尋ねたところ、「決定が遅い」が35%で1位だった。具体的なケースとしては、

「社長が出ている商談の場で、相手はその場で決定を求めているのに持ち帰りますといっていた」
「ビジネスチャンスが向こうから転んできたのに意思決定プロセスが長すぎ、チャンスを逃したこと」

といった理由があげられた。「『検討します』で物事が進まない」「会議が長く、決定プロセスも長い」といった意見もあがり、ビジネスのスピードの遅さに辟易しているようだ。

グローバル志向は高いが「結婚相手は日本人がいい」

おかしいと思う習慣の2位は「年功序列・終身雇用制度」と「必要以上に謝る」がともに19%でランクイン。以下、「挨拶のためだけに訪問をすることがある」(10%)、「挨拶文が長い」(10%)と続いた。

特に女性は、出産や育児のためにキャリアを中断する場合も少なくない。成果よりも勤続年数で評価される「年功序列」がまどろっこしく感じるのかもしれない。途中まで辞めなければ定年までの雇用が保障される「終身雇用」も、男性向けの制度といっていいだろう。

「グローバルな仕事をしてみたいか」との質問には、87%の女性が「思う」と答え、グローバル志向の高まりを感じさせた。また、「世界で活躍する日本人女性」では浅田真央や草間弥生をおさえ、ドイツ人レーシングドライバーと結婚したクルム伊達公子が1位に輝いた。

その一方で、「結婚するとしたら、日本人男性/外国人男性どちらを選ぶか」との質問には、75.2%の女性が「日本人男性」であると回答した。理由としては、「食の好みが違うから」「生活習慣が近いから」「言葉が通じない」などが挙げられた。

政府統計によると、2012年に国際結婚したカップルは2万3657組。そのうち夫が外国人のカップルの割合は約27%にとどまっていることから、アンケートの結果ともほぼ一致する。仕事面はグローバル志向な女性でも、恋愛面ではそうでもないようだ。

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