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「マミーポルノ」に興奮する主婦が続出 電子書籍で「ロマンティックエロ表現」楽しむ

2015年02月17日 14:00  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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主婦を対象にした官能小説や映画、通称「マミーポルノ」が人気だという。2月17日放送の情報番組「ノンストップ!」(フジテレビ系)でその実態が紹介された。

発端となったのは、2011年に発行された英国の主婦作家による「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」という小説だ。ウブな女子大生がイケメン大富豪と恋に落ちるという内容で、過激なセックス描写が満載。全世界で発行部数1億部を超え、日本でも翻訳版がヒットした。

その映画版が2月13日に公開。本編125分のうち約20分がセックスシーンだというが、都内の映画館は女性客で連日満席だという。番組では「衝撃的なエロス。女性ならみんな憧れるんじゃないですか」という中年女性の声を紹介していた。

ストーリー設定も「女性が気持ちよくなる」工夫

この小説のヒットを受けて、主婦向けのポルノ作品が次々と発売されているという。ラノベ風のマミーポルノを多数出版しているKADOKAWAアスキー・メディアワークスの担当者も、「正直いって予想以上に売れました」と語る。

一体何がそれほどまでに支持されているのか。マミーポルノには、主婦の願望を満たすような物語設定が共通していると同担当者は説明する。ごく普通の女性がお金持ちのイケメンと恋愛をする内容が多く、男性も「おれさまタイプ」と「やさしい王子タイプ」が用意されているという。

「気持ちよくなっていただく。それは性的な面だけではなく、物語やストーリーの面でもです」

番組VTRに出演していた作家の岩井志麻子さんは、マミーポルノの「甘美なロマンティックエロ表現」を指摘した。官能シーンも女性の視点から描かれ、従来の男性向け小説とは違う上品で優雅な表現が受けているらしい。

番組では、女性がジーンズを脱がされる様子を丁寧に描写する「フィフティ~」の一節を、イケメン男性タレントが朗読した。

「わたしのジーンズのボタンをはずし、ジッパーをゆっくりと下ろした。わたしの目にじっと視線を注いだまま、彼の両手がジーンズの下にもぐりこみ、肌をなでるようにしてお尻側にまわった。そのままじりじりとももの裏へと伝っていきながら、ジーンズを下ろす。わたしは目をそらすことができずにいた」

「自分の母親が見てたらちょっと気まずい」

「フィフティ~」の日本語版を出版している早川書房の担当者は、マミーポルノの売れ行きの背景に「電子書籍の普及」もあると説明する。

店員とリアルに顔を合わす必要もない上に、購入後も家族にばれることもない。これなら女性でも安心して読むことができる、ということなのだろう。一時、BL(ボーイズラブ)コミックの電子書籍が売れたのも、同じ理由と言われたことがあった。

この特集放送後、ツイッターでは「マミーポルノ」が一時トレンド入り。「フィフティシェイズオブグレイ見たいわ?」と、興味津々の声もあった。その一方で、「マミーポルノって…自分の母親が見てたらちょっと気まずいよね…」という人も。午前中にキー局でポルノが特集されるのも衝撃だったらしく、

「朝からポルノを朗読するフジテレビジョンに開いた口がふさがらない」

「親いるのにエロいやつやんないでくんないかな笑 マミーポルノってww」

なんてつぶやきも出ていた。

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