その19台のうち、なんと言っても話題の中心なのが、昨年までF1で戦った小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)だ。「スーパーフォーミュラはドライバーが戦える場でもあると思うので、そういう場を盛り上げることはすごく大切だと思います。日本のモータースポーツが大きく変わるチャンスは今だと思う」という可夢偉だけに、コース上以外でも強い存在感を示しそう。
可夢偉をはじめ、F1の実戦経験者は中嶋一貴、アンドレ・ロッテラー(どちらもPETRONAS TOM'S)、ナレイン・カーティケヤン(DOCOMO TEAM DANDELION)という4人。テストドライブ経験ならばジェームス・ロシターや小暮卓史、ベルトラン・バゲットらが経験している。ロッテラーはWEC世界耐久選手権のLMP1王者、バゲットはLMP2王者経験者でもある。
2014年チャンピオンの一貴、王座経験者のロッテラー、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)、優勝経験をもつ塚越広大、伊沢拓也(どちらもREAL RACING)、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION)、チームを移籍した小暮卓史(DRAGO CORSE)なども注目の存在なのは間違いない。
もちろん、メキメキと頭角を現す平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、昨年勝利を争う活躍をみせた中山雄一(KCMG)、昨年スポット参戦ながら存在感をみせつけたアンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)、表彰台圏内を争う戦いを数多くみせた石浦宏明、国本雄資(どちらもP.MU/cerumo・INGING)、中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)も今季は勝利が絶対条件のはず。誰もが勝利を狙う位置にいるのが今季のスーパーフォーミュラと言える。