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『アーティスト』の監督が全編手持ちカメラで戦争描く新作『あの日の声を探して』

2015年02月13日 18:10  CINRA.NET

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『あの日の声を探して』 ©La Petite Reine / La Classe Américaine / Roger Arpajou
映画『あの日の声を探して』が、4月24日から東京・有楽町のTOHOシネマズシャンテほか全国で公開される。

同作は、2012年に白黒サイレント映画『アーティスト』で『アカデミー賞』監督賞を含む5部門を受賞したミシェル・アザナヴィシウス監督の新作。『アカデミー賞』4部門にノミネートされたフレッド・ジンネマン監督による1948年の映画『山河遥かなり』から着想を得て製作された作品となる。

物語の舞台はロシアに侵攻されている1999年のチェチェン共和国。両親を殺されたショックで声を失った9歳の少年・ハジと、フランスから来たEUの職員・キャロルの出会いを通して、戦争を生き抜く人々の現実を描く。撮影はグルジアで全編にわたって手持ちカメラを用いて行われた。

『アーティスト』で『アカデミー賞』助演女優賞にノミネートされ、アザナヴィシウス監督の妻でもあるベレニス・ベジョがキャロルを演じるほか、『キッズ・オールライト』などで知られる『アカデミー賞』ノミネート女優のアネット・ベニングらが出演。また、ハジ役はオーディションで選ばれた素人のチェチェン出身の少年が演じる。

なお、アザナヴィシウスは同作について、「私が監督として立ちたい場所にある作品」とコメントしている。