ウイリアムズF1チームの副代表、クレア・ウイリアムズが、マルシャチームの復活を願っており、2014年型マシンの使用を許されなかったのが残念だと語った。
昨年破綻し終盤戦を欠場した後、今季復帰を目指して資金調達のために努力してきたマルシャは、2月になって投資者候補との交渉において参戦プランの見通しがついたことを明らかにした。しかしマシンを開発する時間がないため、シーズン序盤は昨年型マシンをベースに戦うことをマルシャは希望した。これを検討したF1ストラテジーグループは全会一致の賛成に至らず、この要求を却下、マルシャの今季参戦が困難になった。
ストラテジーグループのメンバーであるフォース・インディアは反対票を投じたことを明らかにしており、マルシャのプランは内容が乏しかったためだと理由を説明している。マルシャはこれに反論、参戦を諦めていないとの声明を発表した。
クレア・ウイリアムズは、F1にはある程度の参戦台数が必要であり、マルシャのプランを応援したいと語った。
「マルシャと彼らのエントリーに関する意見ははっきりと示してきました」とクレアが述べたとSky Sportが報じた。
「来年のグリッドに競争が成り立つだけのラインナップを揃えたかった。マルシャの復帰を助けるためにやれることは何でもやるつもりです」
「私たちとしては、彼らが今シーズン2014年のシャシーを使用することに賛成票を投じるつもりであり、それはストラテジーグループではっきり表明していました。残念ながら実現しませんでしたが、ウイリアムズとしては競争が成り立つラインナップが揃うことを望んでおり、小規模チームを助けたいと考えています」
「私たちは常にそういう姿勢を示してきましたし、F1におけるコスト制限を支持してきました。それこそがマルシャやケータハムのような苦しんでいる小規模チームを救うことになり、深刻な問題に直面している中段チームを助けることにもつながるのです」