ル・マン24時間を運営するフランス西部自動車クラブは12日、3年目を迎えるアジアン・ル・マン・シリーズの日程とカテゴリーを発表した。
これはパリで行われたWEC世界耐久選手権とル・マン24時間に向けたカンファレンスの中で明らかにされたもの。アジアン・ル・マンは2009年に岡山で初めて開催されたレースで、2013年から本格的にシリーズ化。ただエントラント数が伸び悩み、14年12月に中国のプロモーターからACOが直接オペレーションする形に引き継がれた。
迎える15年のシリーズは、全3戦で秋に集中的に開催されることになった。開幕戦は富士スピードウェイで、WEC世界耐久選手権との併催に。第2戦は上海で、こちらもWECとの併催レースとなる。最終戦はマレーシアのセパンで開催されることになった。例年開幕戦だった韓国のインジェ・スピーディウムはカレンダーから外れている。
ただ、ACOは来季のカレンダーを秋に集中させ、それを2016年のカレンダーに繋げていきたい意向を示した。ACOによれば、2016年以降は最低でも年に5戦が開催されなければならないとしている。
参戦可能な車種カテゴリーについても同時に発表された。昨年まで同様、LMP2カテゴリーを頂点とし、CN、GTが参加可能。2015年はさらに世界的に導入されるLMP3が加えられることになった。
また、シリーズの魅力とも言えるル・マン24時間への自動招待については、LMP2クラスのチャンピオンとともに、LMP3、GTのチャンピオンが招待されることになった。ただしLMP3は最低でも3台がシリーズに参加することが条件で、このLMP3の参戦台数によってはGTの自動招待枠が1から2に変動する可能性があるという。
なお、2014年にLMP2のチャンピオンを獲得したOAKレーシング、GTのチャンピオンを獲得した台湾のチームAAIが2015年の自動招待枠を獲得している。