日産自動車/ニスモは12日、2015年のモータースポーツ活動計画について発表したが、この中で若手ドライバーの育成について明らかにし、ニッサンGTアカデミー初代ウイナーのルーカス・オルドネスが全日本F3に参戦すると発表した。
ニッサン/ニスモは、2013年からヨーロッパ、アメリカ、日本でそれぞれ行われていたドライバー育成プログラムをグローバルに交流させる活動として、『ニスモグローバルドライバーエクスチェンジプログラム』を展開。世界各地で戦うニッサンドライバーにグローバルに経験を積ませることでその才能をさらに高め、同時にドライバーたちのチャンスをさらに広げることを目的とした活動を行っている。
今季、このプログラムに選ばれたのは3名。まず、ニッサンとプレイステーションが進める『GTアカデミー』初代ウイナーのルーカス・オルドネスが、今季スーパーGT500クラスの前半3戦に加え、ル・マン24時間にも参戦。さらに、今季は全日本F3にも参戦することになった。
オルドネスが所属するのはB-MAX Racing Team with NDDPで、長谷見昌弘監督の下、高星明誠とともにCクラスに参戦。昨年タイトルを争った高星はもちろん、オルドネスがF3というフィールドでどんな速さをみせるのか非常に興味深いところだ。
また、8日に決勝レースが行われたバサースト12時間で大逆転勝利の立役者となり、世界的に知名度を上げた千代勝正は、今季もブランパン耐久シリーズへのフル参戦が決定。ニッサンGT-RニスモGT3を駆り、プロクラスに参戦することになる。また、ニュルブルクリンク24時間への出場も決まった。
千代とともにブランパン耐久にフル参戦、ニュル24時間にも出場するウォルフガング・ライプも、ニスモグローバルドライバーエクスチェンジプログラムの一員として活動する。ライプはスーパーGT第5戦鈴鹿で第3ドライバーを務める予定で、星野一樹/高星明誠とともにB-MAX NDDP GT-Rをドライブする。