『ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄』が、2月21日から東京・六本木の国立新美術館で開催される。
同展では、フランス・パリのルーヴル美術館のコレクションを通して、16世紀初頭から19世紀半ばまでの約3世紀半にわたるヨーロッパ風俗画の歴史を紹介。授乳する母、家事にいそしむ召使い、物乞いの少年など日常の風景を題材に、時代や地域によって多様化する風俗画の表現を包括的に見ることができる展覧会となる。
出展作品は、今回日本で初展示される17世紀オランダを代表する画家ヨハネス・フェルメールの『天文学者』を含む約80点。さらに、16世紀イタリア・ヴェネチア派を主導したティツィアーノ・ヴェチェッリオ、17世紀スペイン・バロック絵画のバルトロメ・エステバン・ムリーリョや18世紀フランス・ロココ様式を代表するジャン=アントワーヌ・ヴァトー、19世紀リアリズム絵画の画家ジャン=バティスト・カミーユ・コロー、ジャン=フランソワ・ミレーなど、各時代の作家たちによる作品が集結する。
なお会期中には、トークイベントや講演会も開催。また同展は、6月16日から京都・京都市美術館に巡回する。