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ニッサンの2015年スーパーGT500クラス参戦体制発表。24号車は変則体制に

2015年02月12日 11:40  AUTOSPORT web

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2014年にGT500クラスに参戦した4台のニッサンGT-RニスモGT500
日産自動車/ニスモは12日、2015年のモータースポーツ活動計画について発表した。2014年にMOTUL AUTECH GT-Rがチャンピオンを獲得したGT500クラスでは、今季も4台のニッサンGT-RニスモGT500で参戦。昨年の体制から大きな変化はなく、連覇に臨むことになる。

 昨年に続き、ニッサンのスーパーGT体制はまずプレスリリースで発表される形となった。12日に発表されたモータースポーツ活動計画の中で、GT500クラスの今季体制についても明らかにされた。

 今季のGT500仕様GT-Rについてニッサンは、チャンピオンカーとなった14年仕様をベースに、パワートレインの耐久性向上、空力性能の更なる向上、車両軽量化による運動性能向上を重点に開発したという。エンジンは直噴ターボの燃焼効率を上げ、過渡特性と出力を向上。信頼性も高めたという。

 また、空力については独特のデザインを持つラテラルダクト、リアフェンダー周りを中心にリファイン。ドラッグを保ちながらも、トータルダウンフォースを増大させているという。シャシーについては、共通パーツ以外の徹底的な軽量化、重心高の低下及び重量配分の最適化が図られている。

 そんなニッサンGT-RニスモGT500を走らせるのは、昨年それぞれ強さを発揮した4チーム。ドライバー体制も大きな変更はみられていない。チャンピオンのMOTUL AUTECH GT-Rは、松田次生/ロニー・クインタレッリのコンビはそのままに、ゼッケン1番をつけ参戦。カルソニックIMPUL GT-Rも安田裕信/ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラのコンビに変更はない。

 また、昨年予選で速さをみせたS Road MOLA GT-Rも本山哲/柳田真孝のコンビに変化はなし。唯一ドライバーラインナップに変化がみられたのは、D'station ADVAN GT-Rだ。昨年までドライブしていたミハエル・クルムが、WEC世界耐久選手権に参戦するニッサンGT-R LMニスモの開発に集中するために第1戦~第3戦までは欠場。この3戦は、昨年GT300クラスに参戦していたルーカス・オルドネスがドライブすることになった。クルムは第4戦~第8戦にふたたびGT500に参戦することになるが、ふたりとコンビを組む佐々木大樹が通年で参戦する。

 タイヤはニスモ、MOLAがミシュランで、インパルがブリヂストン、KONDO RACINGがヨコハマと、こちらも変化はなし。モータースポーツ界では、チャンピオンを獲得した翌年は大きな体制の変化を行わないのが常だが、今季のニッサン陣営はそのとおりの体制で、まさに盤石と言えるだろう。

 なお、今季のスーパーGTに向けては、2月28日(土)に、横浜の日産グローバル本社ギャラリーでスーパーGTの監督、ドライバーが参加するイベントを開催。ここでMOTUL AUTECH GT-Rのカラーリングも公開されるという。