WTCC世界ツーリングカー選手権に参戦するシトロエン・レーシングは11日、今季のWTCCに中国人ドライバーのマ・キンファがフル参戦すると発表した。これでシトロエンは今季ワークスが4台、セバスチャン・ローブ・レーシングが2台と、合計6台体制で臨むことになる。
2014年からWTCCにフル参戦を開始したシトロエンは、巨大な中国マーケットを意識し、F1テストドライブ経験をもつマ・キンファをスポット参戦で起用。その期待に応え、ロシア戦でマ・キンファは中国人ドライバーとして初めて世界選手権優勝を飾った。
今季、シトロエンはマ・キンファがWTCCの全戦に参戦することを明らかにした。これでワールドチャンピオンのホセ-マリア・ロペス、イバン・ミューラー、セバスチャン・ローブとともに、シトロエン・レーシングは4台のシトロエンC-エリーゼWTCCでシリーズに参戦する。
「昨シーズン、我々は多くのドライバーをテストしたが、その中でシトロエンC-エリーゼWTCCで輝くことができるひとりのドライバーを見つけることができた。マ・キンファはロシアで勝つことで、その決定が正しいことを証明してくれたんだ」と語ったのは、チーム代表のイブ・マトン。
また、WTCCでフル参戦を果たすことになったマ・キンファは「シトロエンとまた仕事ができることになって嬉しいよ」と語った。
「チームに加わってからすぐに家族のように過ごすことができたし、チームと他のドライバーたちから多くのことを学ぶことができた。シリーズを戦うことによって、僕のキャリアは新しいステージに進むと思う」
今回のマ・キンファ起用にあたって、シトロエンのマーケティング担当を務めるジュリアン・モンタルナルは「中国は我々にとって大きなマーケットになっている。マ・キンファという高いクオリティをもつドライバーを起用できて嬉しく思う」とマーケティング面でも有利になることに喜びを語った。