ヘレスF1合同テストで速さを見せたフェラーリに関し、その好調さが本物であるかどうかは次のバルセロナでのテストで見えてくるとして、ライバルたちは慎重に見守っている。
2月1日から4日間にわたって行われたテストのうち3日、セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンが最速タイムを記録した。この速さがフェラーリの大きな進歩を表しているのか、単に燃料を軽くして走っていたのか、ライバルたちは今の段階では判断できずにいるが、警戒は強めている。
「メルセデスのラップには注目しているし、フェラーリのラップタイムもよさそうだった」とレッドブルのダニエル・リカルドはヘレステストを振り返って語った。
「メルセデスは予想していたとおりだった。でもフェラーリはかなり強くなったように感じる」
「今のところよさそうだが、そういうことはよくある。まだテストは始まったばかりだ。それにヘレスではレースはしない。5度から8度のコンディションでは走らないし、あのコースの路面はとても粗いんだ」
「確かに今は好調そうだけど、開幕して実際のレースコンディションで走って同じ強さを見せるかどうかが問題だ」
「バルセロナでそれが少し見えてくるだろう。そうはいっても今好調であることは間違いない」
2013年までフェラーリに所属していたフェリペ・マッサも同意見で、バルセロナテストを見ればフェラーリのポテンシャルが見えてくると述べている。
「まだテストは始まったばかりでこれからの道のりが長い」とマッサ。
「たとえばフェラーリなどの(ヘレスで)速いタイムを記録していたドライバーたちがバルセロナでもいいラップタイムを出したら、彼らが今シーズン好調だと考え始めてもいいかもしれない。でもまだ(判断するのは)早すぎる」