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バトン「7年前にやり残したことが、ホンダにも僕にもある」

2015年02月10日 20:30  AUTOSPORT web

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Honda F1記者会見/McLaren-Honda 2015 バトンは会見で、「時間をかけて開発を進めていく必要がある」と、現実的な目標を語った
東京・青山のホンダ本社で行われた、「Honda F1記者会見/McLaren-Honda 2015」に参加したジェンソン・バトンが、会見終了後のグループインタビューに出席し、マクラーレン・ホンダの現状などを語った。

 バトンにとってはホンダとは第3期のBARホンダの活動を通しての知識と経験がある。それでも、マクラーレン・ホンダという響きにはバトンも心を躍らされたという。

「昔、F1に憧れたときにビックチームで走りたいという夢を持っていた。僕がF1を見ていた時代のビッグチームはウイリアムズであり、マクラーレンだった。80年代、セナとプロストというふたりのベストドライバーが走っていた時代で、とても特別な時代だったと思う。そして今、新しいマクラーレンホンダが始まるということで、もちろん、今は昔よりもコンペティションが激しくなっていると思うけど。特別なことだと思っています」

 第3期でともに働いた経験から、バトンはホンダにポジティブな印象を持ち続けているという。

「以前もホンダと仕事をしていましたけれども、エンジニアリングに関して、そしてドライバビリティに関して、ホンダは深く理解している。新しい時代のエンジン、パワーユニットで一番難しいのはドライバビリティというところになってくると思う。だから、我々はとにかく緊密にしっかりと作業をして、ベストの状態で開幕戦のピットレーンに持っていかなければならない。ホンダとは以前にも仕事をしたので、特別な感情をもっているし、ホンダのファミリーになれることがとてもうれしい。マクラーレンとホンダがひとつのチームとしてやっていくというのは非常にエキサイティングなことです」

 チームメイトのアロンソについても、バトンはポジティブなコメントを並べた。

「これまで3人のチャンピオンとチームメイトになったけど、その中でもアロンソは一番経験のあるドライバーのひとり。彼はチャンピオンになるには何が必要が分かっているし、人間的にもすばらしい人物だと思っている。あと、チームの雰囲気もどういうものが必要が理解している。自分自身はこれまでと同じように仕事をしていくよ。今はクルマそのものに対してよりも、フィーリングとかドライバビリティをチームに伝えていくという仕事が増えている。彼はそのあたりの経験も豊富だから、とても良いチームメイトだと思っているよ」

 ホンダにもアロンソにもポジティブなバトン。ただ、開幕戦、そしれシーズンのリザルトに質問が映ると、そこは現実的な見解を示した。

「いきなり勝てるなんて、他のチームに対してリスペクトを欠いている。F1はそんなに簡単に勝てるものではない。F1はとてもコンペティティブなカテゴリーで他の自動車メーカーもチームも、ベストを尽くす相手と戦うわけだからね。だからもう少し時間を掛けて開発を進めて行く必要がある。そうしながら、とにかく勝てるような努力をしてチャンピオンシップを獲れるように頑張っていきたい。そうなるためにはまだまだ仕事をしないといけない。ただ、そういったチャレンジがあるからこそ、参加をする意義があるし、そのチャレンジを求めて人生を送っている」

 最後に、今回のプロジェクトについてバトン自身の目標を述べた。バトンは2009年にチャンピオンを獲得したが、その時は2008年にホンダが開発を進めていたシャシーにメルセデスエンジンを搭載する形でのタイトル獲得となった。

「7年前にホンダで走っていたけど、その時にやり残したことがホンダにもあるし、僕にもある。それは今、やらなければならない。大きなチャレンジだし、楽しみにしているよ」