ホンダは10日、都内でF1参戦に向けた会見イベント「Honda F1記者会見/McLaren-Honda 2015」を開催し、日本のファンへ意気込みを披露した。
今年からマクラーレンのパワーユニットサプライヤーとしてF1に参戦するホンダ。2013年5月の参戦表明からおよそ1年半、いよいよ来月に迫った2015年シーズンの開幕を前に、ホンダ本社で記者会見を開き、23年ぶりに“マクラーレン・ホンダ”として挑む新シーズンへの意気込みを語った。
この日の会見には、ホンダの伊東孝紳代表取締役社長をはじめ、F1プロジェクトの総責任者を務める新井康久氏も登場。さらに、パートナーを組むマクラーレンからグループCEOのロン・デニスに加え、レースドライバーのフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンも来日、マクラーレン・ホンダを代表するメンバーが顔を揃えた。
ホンダの伊東社長は「前回のテストではさまざまな課題が浮き彫りになったが、パワーユニットは最終仕上げに入っている。私たちの進化を発揮するときであり、新たな歴史の扉が開く」と語ると、続いて挨拶に立ったマクラーレン・テクノロジー・グループCEOのデニスも、「直面しているチャレンジは大きく、プレッシャーも大きいがチャレンジに挑む準備は整っている。1980年代のパートナーシップを再現し、少し時間はかかるかもしれないが必ずや近い将来ワールドチャンピオンを祝いたいと思っている。成功は間違いない。後は時間の問題だ」と力強く誓った。
マクラーレン・ホンダは、先月29日に2015年シーズンに投入する新型マシン『MP4-30』を正式に発表。今月1日からはスペインのヘレス・サーキットで今年最初となる合同テストに臨んだ。チームは今後もバルセロナで行われる2回の合同テストでマシンを熟成した後、開幕戦の地、オーストラリアへと旅立つ。
2015年のF1開幕戦オーストラリアGPは、3月13日(~15日)にメルボルンのアルバートパーク・サーキットで幕を開ける。