元F1チームのボス、ジャンカルロ・ミナルディは、マルシャの2015年復帰を困難にする決定を下したライバルチームらは浅はかであるとして批判した。
昨年破綻したマルシャだが、投資者候補との交渉を続けた結果、今年参戦できる経済的見通しが立ったとして、管財人の管理下を離れることも発表された。しかし開幕までの時間が限られているため、マルシャは序盤は2014年のマシンを使用したいとして許可を求めたが、F1ストラテジーグループ会合においてフォース・インディアが反対票を投じたために、この要求は却下されることとなった。
マルシャは依然として2015年参戦を目指すと主張しているが、それがかなり困難になったのは明らかだ。
ミナルディF1チームの創設者であるジャンカルロ・ミナルディはこの決定を批判した。小規模チームの参戦を阻むことで、比較的大きなチームが最後尾を走る可能性が出てくるとして、そうなれば大手マニュファクチャラーとしてイメージが悪く、F1参戦の目的に反する結果になると、ミナルディは主張している。
「スポーツマンシップに反する、ばかげた行動だ」とミナルディ。
「マルシャとケータハムという小規模チームふたつを追い出したら、参戦台数が減ってしまう」
「その結果、もっと予算と野心を持ったチームが最後列に着くことになるのだ」
「96年から97年のころを思い出す。あのころ私は小規模チームの重要性を強く主張した」
「予算は少なくても情熱を持ち、将来十分な資金を集めようとしているチームが参戦しなくなれば、最後列には必然的に大手マニュファクチャラーが着くことになる」
「そういう状況は2000年代にも何度か生じている」
「マニュファクチャラーは成長しポジティブな結果を達成するのに何年も待ったりはしない。彼らは商業的、そしてイメージ上の目標を短期的に設定している」
「(マルシャに関する投票が)最終的なものではなく、何らかの形で(再考の)余地があることを願っている」