2月12日~15日の日程で開催されるWRC世界ラリー選手権の第2戦スウェーデンに向け、参戦するドライバーが意気込みを語っている。
■フォルクスワーゲン・モータースポーツ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)
セバスチャン・オジェ/ドライバーズランキングトップ
どのラリーでも同じだけど、ミスをせず速く走ったドライバーが勝利することになる。僕にとってラリー・スウェーデンは特別だよ。雪と氷だけで全部のステージが構成されているのは、このラリーだけだし、どっちも僕の好きなコンディションだからね。
今年のラリー・スウェーデンは去年と違っていい状態で臨むことができそうだ。たくさん雪が降っているようだし、スカンジナビア半島の気温も低くて、ステージのほとんどがスケートリンクみたいに凍っているようだからね。
唯一の不安材料は、新雪だ。僕は一番最初に走ることになるから、新雪が多いと不利になってしまうんだよ。それでも、いつものように難しく考えすぎずにスウェーデンへ向かうよ。モンテでの勝ったことでモチベーションも高いんだ。
ラリー・スウェーデンの路面コンディションは、モンテカルロより予想しやすいだろうってみんな言うんだけど、それでも難しいラリーであることは確かだよ。
ヤリ-マティ・ラトバラ/ドライバーズランキング2位
僕は雪と氷の上で運転を学んだ。若いころには、凍った湖の上を疾走したこともあるよ。だから、ラリー・スウェーデンは故郷のように感じる一戦だね。
ラリーを始めたばかりの頃は、ラリー・スウェーデンが一番好きなイベントだったけど、今はどんな路面でも戦うことができる。旧型のポロR WRCは雪の上だと少しアンダーステアが出ていたんだけど、新しいマシンをテストした時は、改善されていたと感じたよ。
モンテカルロで総合2位を獲得したことで、少し安心した。僕の予想よりいい結果だったからね。スウェーデンで勝つことができれば、タイトルへ一歩近づけると思う。だけど、セバスチャン(オジェ)やアンドレアス(ミケルセン)、マッズ・オストベルグも同じく勝ちたいと思っているだろうから、彼らを常に意識して戦っていく必要があるね。
アンドレアス・ミケルセン/ドライバーズランキング3位
ラリー・スウェーデンには、ポジティブな要素がたくさんあると思うよ。初めて表彰台に登ったのが去年のラリー・スウェーデンだしね。
スウェーデンのSSを速く走るには、道路脇の雪だまりを上手く使う必要がある。上手く利用することができれば、かなりタイムを稼ぐことができるんだ。上手く使えないと、あっという間にリタイアする羽目になるけどね。
デイ3までは3番手から出走することになる。一番最初に走る人は、大量の雪があると、かなり不利な状況になるね。僕の希望としては、雪じゃなく氷が路面を覆っていて欲しいよ。
旧型のポロR WRCで勝つ見込みがあるか聞かれるんだけど、路面コンディションがマッチすれば勝てると思うんだ。初勝利はきわめて現実的な考えだと思っているよ。
■シトロエン・トタル・アブダビWRT(シトロエンDS3 WRC)
マッズ・オストベルグ/ドライバーズランキング4位
ラリー・スウェーデンは、今シーズンの鍵を握るイベントだと思っている。スウェーデンへ行くのは待ち遠しいよ。
ここ数年はいい成績を残せているし、去年は3位で表彰台にも上がった。2014年に得た経験を活かせば、もっといい成績を出せると思うんだ。
新型のDS3 WRCは競争力のあるマシンだ。スウェーデンのコンディションでは強力な助けになると思う。
4番手からの出走は、可もなく不可もなくって感じかな。雪をかき分けて進まなくて済むけど、いいタイムが出るほどクリーンな状態にはなっていないと思う。僕にとって2015年仕様のマシンで戦う最初のラリーだから、優勝を目指してチャレンジしていくよ。
クリス・ミーク/ドライバーズランキング9位
モンテカルロでは速さはあったのに、いい結果をだせなかったから、少しガッカリしたよ。
去年のラリー・スウェーデンは、気温が高くて、決していいコンディションではなかったけど、運転していて楽しいコースだったのは覚えている。
WRCのなかで唯一、雪のなかで行われるラリーだし、ここでトップ争いを演じるには、何年か経験を積む必要があると思う。上位5台か6台に食い込むのが僕にとって現実的な目標だね。まだまだ経験不足だから。
自分の限界までプッシュして、少しでも多く経験を積めるよう努力するよ。