よしもとばなな原作の映画『白河夜船』が、4月25日から東京・テアトル新宿ほか全国で順次公開される。
同作は、1989年に発表されたよしもとばななの同名小説をもとにした作品。男たちに添い寝する「添い寝屋」を営んでいた親友・しおりの自殺から受けた衝撃と、植物状態の妻を持つ岩永との不毛な不倫関係の不安から、取りつかれたように眠りはじめる主人公・寺子の姿を通して、生きることや愛の切なさと喜びを描く。
深い眠りの中で、やがて夢と現実の境目も曖昧になっていく寺子を安藤サクラが演じるほか、岩永役に井浦新、しおり役に谷村美月がキャスティングされている。また、岩永の妻の幻影でもある少女役を内田春菊の次女・紅甘、しおりの元恋人役を高橋義明が演じる。写真家としても知られる若木信吾がメガホンをとり、撮影も自ら手掛けた。