ED(勃起不全)の患者数は一説には1800万人といわれる。男性機能の衰えは、当たり前と思われがちだが、心筋梗塞や脳梗塞など、重大な病気の予兆の可能性があるのだ。さらに、いくつになってもモテたいと思っている人には切実な問題でもあるはず。
『男性機能を高める本』(鶴見隆史/著、マキノ出版/刊)では、男性機能を向上させる酵素の効用と、そのための具体的な方法を紹介する。
いくつになっても「モテたい」という気持ちがあるのなら、重要視しなければならないのが、セロトニンの働きだ。本書の著者である鶴見氏は、オスとして認識されるか否かに最も大きく影響を与えているのは「姿勢」だと語る。セロトニンには姿勢をまっすぐに保ち、顔を引き締める作用があるのだ。
私たちの体には、まぶたや頬、首筋、背骨の周囲、下肢などに、姿勢を正しく保つために使われる「抗重力筋」と呼ばれる筋肉がある。セロトニンは運動神経に作用して、この抗重力筋に働きかけると述べる。目元、頬、口元がきりっと持ち上がっていて、顔はまっすぐ前を向き、背すじは伸びて、脚がしっかりと大地を踏みしめている。そんな姿は、若々しく、さわやかで、はつらつとした印象を与える。
姿勢は気をつけようと心掛けていてもいつの間にか元の状態に戻りがちになってしまう。だからこそ、姿勢はその人の体の若さがはっきりと表に出る部分でもあるのだ。
また、「セックスのトレーニングはセックス」と著者は指摘する。心から楽しんで行うセックスは、それ自体が最高のストレス解消であり、男性機能もアップしていつまでも若く、現役でいられるという好循環が生まれると述べる。
男として、男性機能も含めて魅力あふれる存在であるために、セックスをするということはやはり重要なのだ。
男性機能に衰えを感じている人は、歳を重ねていけばそういうものだと思っている人は多いかもしれないが、健康のために、いくつになってもモテるためにも、本書は役に立つはずだ。
(新刊JP編集部)