2月6日放送の「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)で紹介された「おっさんレンタル」というサービスがネット上で話題になっている。
同サービスは、ファッションプロデューサーが本業の西本貴信さん(47)を1時間1000円でレンタルできるというもの。元々人生相談を目的にした利用が多かったが、最近は「叱ってもらいたい」と依頼してくる若者が少なくないという。
今の若者は「他人から本気で言われること少ない」
番組では、サービスを利用している都内在住の25歳フリーター男性が登場。最近彼女に振られ、何に対してもやる気がでない。そこで「落ち込んでいる自分を叱って欲しい。背中を押して欲しい」のだという。
都内の駅で待ち合わせる。現れた西本さんは、脂ぎった中年男性とは程遠い、カジュアルでさわやかなお兄さん、という印象だ。
2人で近くのレストランに入り、フリーター男性が「彼女に振られて空虚感がある」と話しだす。この若者らしい悩みに対し西本さんは、
「元カノは何とも思ってないから。あなたが未練がましいんですよ。男らしくないって」
と指摘。年長者の立場から的確にアドバイスをしているという感じだ。相談が終わり、男性は西本さんにその場でレンタル1時間分(1000円)を支払った。叱ってもらい、「ちょっと晴れ晴れとした気分」と満足気だ。
西本さんによると、今の若者は「他人から何か本気で言われることが少ない」といい、それが「叱られたい」という気持ちに繋がっている説明する。
若手社会人の8割「上司に叱ってもらいたい」
番組によると、入社3年目までの若者の8割が「正当な理由があれば上司に叱ってもらいたい」という調査結果もあるという。街頭インタビューに応じていた20代の女性も、「何も言われないと本当に正しいのか分からない。間違っているってちゃんと伝えて欲しい」と話していた。
ネットでも「レンタルおっさん」が話題になり、一時ツイッターでもトレンド入り。
「叱られない事の不安… おっさんレンタルで相談… 何か、人とのキャッチボール不足なんだろう…みんな寂しいんだね…。」
「すごい時代だな」
という感想が出ており、衝撃を受けた人が多いようだ。中年男性と2人で話しができる、という点もポイントが高いようで、「おっさんとトキメキたい」「私は水谷豊みたいなおっさんに叱られたいな」といった声も上がっていた。