フランスのモータースポーツ運営団体であるFFSAは、WRC世界ラリー選手権第11戦フランスの開催地をアルザス地方から、コルシカ島へ移すことを正式に発表した。開催日は当初のスケジュール通り、10月1日~4日となっている。
昨年までの開催地だったアルザスは、観客減少により財政難に苦しんでおり、FIA国際自動車連盟とWRCのプロモーターは、コルシカ島での開催を目指し交渉を行っているもののとみられていた。
コルシカ島は、ツール・ド・コルスとして1973年から2008年までWRCが開催されていた伝統の地。2013年からはERCヨーロッパラリー選手権の1戦に組み込まれ、今季は最終戦の開催地とされていた。
FFSAは、「ツール・ド・コルスの目標は、これまでの伝統を受け継ぐことだ」と発表のなかでコメントしている。
「ルートは島中央部と南部を通り、長距離のSSが連続するものとなるだろう」
2008年までのWRC開催時は、島南西部のアジャクシオを中心として競技ルートが設定されていた。しかし2013年からのERCでは、より南の地域が競技の中心地となっていた。
今回の発表を受け、ERCをプロモートするユーロスポーツ・イベントは、最終戦の開催地をスイスのヴァレー州に変更するつもりであると明らかにした。
「我々ユーロスポーツ・イベントは、2015年のERCカレンダーを変更し、最終戦をスイスのヴァレー州で開催するという案を、来月のFIAラリーコミッションのミーティングで提出するつもりだ」