ERCヨーロッパラリー選手権は6日~8日、第2戦リエパヤが行われ、プジョー・ラリーアカデミーのクレイグ・ブリーン(プジョー208 T16)が今季初、自身2度目となる優勝を飾った。
予選ステージで2番手タイムを記録したブリーンは、雨と雪が入り混じる難しいコンディションとなったデイ1で、上位陣が苦しむ中トップタイムを連発。5本中4本のSSで最速タイムを記録し、後続に1分以上の差をつけ総合首位で初日を終えた。
ブリーンは初日を終えて、「なるべくリスクを冒さないように走ったよ」とコメントした。
「最初のSSでは、少しプッシュして良いタイムを出した。ただ、SS2でライバルのアレクセイ・ルクヤヌクがコースオフしたと聞いてからは、慎重に走るよう心掛けたんだ」
続くデイ2は、吹雪と霧により視界がさえぎられる過酷なコンディションとなったが、ブリーンは堅実な走りを展開。デイ2で最速タイムは記録しなかったものの、最終的に総合2位に1分40秒の差をつけ、昨年のERC第3戦アクロポリス以来となる、自身2度目の勝利を獲得した。
「非常に難しいコンディションだったけど、優勝することができて本当に嬉しいよ」とブリーン。
「デイ1では、雪が溶けてトリッキーなコンディションなSSもあったけど、マシンが柔軟に対応してくれた。信頼性に不安を感じることもなかったよ。また勝つことができて、とにかく嬉しい」
開幕戦ヤンナーラリーで優勝したカエタン・カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)は、デイ1の最終SSでホイールを破損し、デイリタイア。デイ2にはラリー2規定で参加し、ポイントを獲得したため、総合ランキング首位を維持した。ランキング2位のブリーンとの差は5ポイントとなっている。
ERC第3戦サーキット・オブ・アイルランドは、4月2日~4日に開催される。