2012年にメルセデスAMGでF1テストドライバーを務めたサム・バードが、今季はG-ドライブ・レーシングに加わりWEC世界耐久選手権に参戦することになった。
28歳のイギリス人ドライバーであるバードは、12年にメルセデスF1でテストドライバーを務めた後、13年はGP2にロシアン・タイムから参戦。USCC等にも参戦し、14年はAFコルセからWECにスポット参戦した後、フォーミュラEにも参戦。第2戦プトラジャヤで優勝を飾った。
そんなバードは今季、OAKレーシングが走らせる、G-ドライブカラーのリジェJS-P2・ニッサンをドライブすることになった。チームメイトはロマン・ルシノフとジュリアン・カナルとなる。
「WECとフォーミュラEというふたつ以上に、いいレースプログラムは考えられないよ。僕がWECで何ができるかを示すいい機会になると思う」とバード。
「僕はフォーミュラEで(LMP1で戦う)ルーカス・ディ・グラッシやセバスチャン・ブエミと戦っているけど、彼らがスポーツカーレースで何をしているのかを学んでいきたいね」
「これは僕にとっても素晴らしい機会だと思う。チャンスをくれたG-ドライブに感謝したい」
一方、バード起用を決めたチーム代表のフィリップ・デュマは、バードには同チームからニッサンLMP1に移籍したオリビエ・プラ、トヨタに移籍したマイク・コンウェイのようになる可能性があると語っている。
「サムが加わってくれて嬉しく思うよ。彼は速いし、しっかりした性格をもっている。我々は彼には、オリビエのようになってもらいたいんだ」
チームは今季2台体制でWECのLMP2クラスに参戦。コロンビア人ドライバーのグスタポ・ヤカマン、リカルド・ゴンザレス、ルイス-フェリペ・デラーニが28号車をドライブする。