ケータハムF1チームの資産が、管財人によって売りに出されている。これは2015年エントリーの断念宣言なのだろうか。
競売を主催しているのはワイルズ&ハーディ社で、ケータハムが2014年に使用していたシャシーや展示用マシンからファクトリー、シミュレータ、ピット設備などが3月11日から5月14日にかけてオークションにかけられる。
ケータハムを創設したトニー・フェルナンデスは2014年の夏にチームを売却。しかし、投資家グループと行き違いがあり、チームはロシアGP前後に管財人の管理下に入った。
ケータハムを管理していたスミス&ウイリアムソンはチームの買い手を見つけるため、2014年のアメリカGPとブラジルGPを欠場したあと、最終戦アブダビGPに参戦。管財人の代表としてフィンバー・オコネルが陣頭指揮を執った。
オコネルは2015年のエントリーに向けて買い手が現れると信じて、最終戦で起用したウィル・スティーブンスとともにアブダビのテストにも参加。しかし、現在に至るまで交渉はまとまっていない。
そして、2月6日にケータハムF1チームの資産売却が明らかになった。これがケータハム終焉の知らせとなってしまうのだろうか。折しもマルシャは2015年に復活する目処が立ったと報じられており、長年のライバルだった新興2チームの周辺が、にわかに騒がしくなっている。