スーパーGT500クラスに参戦するLEXUS TEAM SARDは6日、2015年のDENSO KOBELCO SARD RC Fのドライバーとして、元F1ドライバーのヘイキ・コバライネンを起用し、平手晃平とコンビを組むと発表した。
1月30日にトヨタから発表されたモータースポーツ活動計画発表会で、今季GT500クラス参戦のLEXUS Racingの中で唯一未定となっていたLEXUS TEAM SARDのシート。平手とコンビを組むのは誰なのか注目が集まっていた。
6日、チームとレクサスから正式に発表されたそのドライバーは、F1で優勝経験をもつビッグネームとなった。ルノーやマクラーレン、ケータハムやロータスと渡り歩き、13年までグランプリドライバーだったコバライネンだ。
コバライネンはすでに鈴鹿でレクサスRC Fのテストを行っているということで、スーパーGT参戦を楽しみにしていると語っている。
「サードからドライビングのオファーをもらったとき、スーパーGTは世界でも類を見ない、とてもコンペティティブでハイレベルな面白いレースと知っていたから、すぐに返事をしたよ」とコバライネン。
「先日のテストで初めてGT500のレクサスRC Fをドライビングしたけど、非常に安定して速いマシンだという印象をもった。チームもコンパクトにまとまったファミリー的な雰囲気で、メンバー各々がプロフェッショナルな仕事ぶりだったし、コウヘイも速くてナイスガイだ」
過去にスーパーGTでは多くの元F1ドライバーが参戦しているが、コバライネンの参戦は昨年のビタントニオ・リウッツィに続くもの。コバライネンは日本で戦うことを楽しみにしているという。
「このチームと一緒にスーパーGTで戦う機会を得られ、そして日本の皆さんの前で走ることができることをとても嬉しく思っているよ! トヨタ/TRDにも感謝を表したい。まずは優勝することが第一の目標で、シーズン最後までタイトル争いをしていきたいね」
LEXUS TEAM SARDは今季、13年チャンピオンの平手の古巣復帰に加え、野田英樹監督や田中耕太郎エンジニアの加入等、大幅に体制を刷新した。コバライネン加入でさらなる強化が果たされたと言えるだろう。