昨年破たんしたマルシャF1チームが2015年F1に参戦するための動きを見せているが、F1ストラテジーグループがマルシャが昨年型マシンで参戦したいとの希望を却下した。これによりマルシャの復活は難しくなったと考えられる。
マルシャは資財の一部を競売にかけられた後も投資者との交渉を進め、ついに2015年のエントリーフィーの提供を受け、長期的な活動計画も用意されつつあると言われており、管財人もチームが管財人の管理下から離れる見込みであるとの声明を発表していた。
しかし、マルシャが2014年のマシンを使用して今年参戦したいという希望をライバルチームが参加するストラテジーグループが退けたことが5日分かった。
今週木曜にパリでF1ストラテジーグループの会合が開催され、2015年シーズンは昨年のマシンで参戦することを許可してほしいというマルシャの要求について話し合いがなされたが、全会一致の支持が集まらなかったといわれている。現在のストラテジーグループに参加するチームは、メルセデス、フェラーリ、レッドブル、マクラーレン、ウイリアムズ、フォース・インディアとなっている。
マルシャがこれから2015年のレギュレーションに合わせた新しいマシンを用意するのは難しいと思われ、そうなれば今季参戦の希望が絶たれることになりそうだ。
以前ビッグチームはF1参戦台数の減少を抑えマルシャの活動継続を助けるため、旧型車での参戦に反対しないという意向を示していたが、小規模チームはマルシャの復帰によって分配金が減るため、そのプランに不満を持っていたといわれている。
FIAが12月に発表した2015年F1エントリーリストには、マルシャは「マノーF1チーム」の名称で暫定扱いで掲載されている。