ル・マン24時間を運営するフランス西部自動車クラブ(ACO)は5日、第83回ル・マン24時間耐久レースのエントリーリストを発表した。全56台が名を連ねているほか、リザーブエントリーとなる7チームも同時に発表されている。
WEC世界耐久選手権の第3戦として、今年は6月13日~14日に開催されるル・マン24時間。昨年からはLMP1クラスに“耐久王”ポルシェが参戦し、トヨタ、アウディも加えた3メーカーが総合優勝争いを繰り広げた。そして今年、ニッサンが1999年以来16年ぶりにル・マンの最高峰カテゴリーに参戦。総合優勝を目指して4メーカーが激突することとなった。
そんなLMP1では、昨年のWEC王者トヨタが2台体制で悲願のル・マン優勝を目指す一方、ニッサン、アウディ、ポルシェの3メーカーは3台目のマシンを投入。ニッサンからは松田次生、ポルシェからはニコ・ヒュルケンベルグと、注目のドライバーたちも名を連ねる。また、プライベーターとしてハイブリッド非搭載のマシンを投入するレベリオンの2台、そしてロータスから名を変えたバイコレスの1台も含め、計14台がエントリーしている。
コストキャップ制のもとプライベーターが激しい闘いを繰り広げるLMP2クラスには、4クラス中最多となる20台がエントリー。WEC参戦チーム、そしてヨーロピアン・ル・マン(ELMS)参戦チームのほとんどが名を連ね、車種もかなり多彩となった。もちろn、日本のサードとスイスのモランド・レーシングがタッグを組んだチーム・サード-モランドや、ストラッカ童夢S103を投入するストラッカ・レーシングもエントリー名を連ねている。
LM-GTEプロクラスは、WECでも火花を散らすフェラーリ、ポルシェ、アストンマーチンの計7台に加えて、コルベット・レーシングが2台のシボレー・コルベットC7.Rを投入。今年もこの4陣営による9台が熾烈な戦いが繰り広げることになりそうだ。また、LM-GTEアマクラスには13台がエントリーしている。
なお今年は、環境技術を志向したマシンに与えられる章典外の特別枠“ガレージ#56”からのエントリーはなかったものの、4クラス合計で56台がエントリーしている。また、リザーブエントリーとして、LMP2の3チーム、LM-GTEアマクラスの4チームが名を連ねた。