BMWモータースポーツは5日、2016年からGT3マーケットに導入する新レーシングカー、BMW M6 GT3の走行画像を初公開した。
世界中でさまざまなスポーツカーレースに活用されているFIA-GT3規定のレーシングカーとして、BWMはこれまでZ4をベースとしたBMW Z4 GT3を販売。スーパーGT300クラスやニュルブルクリンク24時間等、多くのレースで活躍をみせていた。
そんなZ4に代わって、2016年から導入される予定の新GT3カーがM6 GT3だ。BMWからはこれまでイラストのみが公開されていたが、5日、新たにテスト走行中の画像が公開された。
この画像はディンゴルフィンにあるBMWのテストトラックで行われたロールアウトの際のもので、カモフラージュされているもののM6 GT3のグラマラスなフォルムが見て取れる。シェイクダウンを担ったのは、2014年のスーパーGTにBMW Sports Trophy Team Studieから参戦したヨルグ・ミューラーだ。
「ガレージに入り、美しいM6 GT3を見た時には素晴らしい気分になったよ。最初の走行を担うことができて、とても誇りに思っている」と語ったのは、走行を終えたミューラー。
「シェイクダウンはあくまで初期の性能確認だったんだけど、その間でもすべてが良かったし、何も問題は起きなかった。それに、エンジンが素晴らしかったんだ。パワフルで良好なトルクをもっていた。このタイプのクルマにとってはすごく重要だからね。BMWモータースポーツがカスタマーに素晴らしいレーシングカーを提供すると自信をもてたよ」
また、BMWモータースポーツを率いるイェンス・マルカルトは、「ここ数ヶ月情熱的にBMW M6 GT3の開発に取り組んだ全員にとって、この走行は大きな瞬間だった」と語った。
「このクルマは我々が耐久レースをはじめGTレースで積んできた経験を取り入れている。開発は予定どおりに進んでおり、2016年には当初から競争力を発揮できるだろう」
「我々にはまだまだこのプロジェクトに対して多くのやるべきことがある。しかし、この機会にプロジェクトと関係していた人々にありがとうと伝えたい」