スーパーGT300クラスに参戦するaprは、2012年から参戦している31号車トヨタ・プリウスの参戦体制を発表した。
12年からGT300クラスに参戦するプリウスは、aprが製作したシャシーにトヨタRV8Kエンジン、市販のプリウスと同様のハイブリッドシステムを積む。プリウスの外観はもちろん、その機構も含めて世界中から注目を集めてきた。
参戦以降尻上がりにポテンシャルを上げてきたプリウスは、13年第2戦富士で初優勝。2014年に向けては軽量化とダウンフォースの増加を狙った「ビッグマイナーチェンジ(apr金曽裕人代表)」を行ってきた。
すでに1月30日にトヨタからモータースポーツ活動計画が発表された際に、今季もGT300クラスに参戦することが明らかにされたプリウスだが、そのチーム体制が発表された。今季は新田守男に代わって、2013年の全日本F3チャンピオンで、昨年も鈴鹿で第3ドライバーを務め表彰台獲得に貢献した中山雄一がチームに加わり、嵯峨宏紀とコンビを組む。
ただ嵯峨は既報のとおり、チーム・サード-モランドからWEC世界耐久選手権のLMP2クラスに参戦することが決定している。スーパーGTとWECは3戦で日程の重複があるが、その際に嵯峨の代役として、昨年までSUBARU BRZ R&D SPORTをドライブしていた佐々木孝太が乗り込むことになった。
佐々木は今季、ニュルブルクリンク24時間にスバルから参戦することが決定しているが、スーパーGTでの活動は決まっていなかった。佐々木は2005年までaprでトヨタMR-Sをドライブした経験をもっており、05年にはGT300チャンピオンも獲得した。
また、車両名も『OGT Panasonic PRIUS』から『TOYOTA PRIUS apr GT』に改められているほか、今季は新たにブリヂストンタイヤを装着することも決まっている。大幅に変更されたチーム体制がどんなパフォーマンスをみせるのか楽しみなところだ。
apr トヨタ・プリウス参戦体制
カーナンバー:31
車両名称:TOYOTA PRIUS apr GT
参戦車両:TOYOTA PRIUS (ZVW30)
監督:金曽裕人
ドライバー:嵯峨宏紀
ドライバー:中山雄一
ドライバー:佐々木孝太
タイヤメーカー:ブリヂストン