1月に行われたWRC世界ラリー選手権の開幕戦モンテカルロにスポット参戦したセバスチャン・ローブ。今後さらに4つのラウンドに出場するのではというウワサもあるが、シトロエンはこれを否定し、現時点でローブがふたたびスポット参戦する計画はないと主張した。
WRCで9年連続のチャンピオンを獲得した経験を持つローブは、モンテカルロの序盤戦をリードしたものの、2日目にデイリタイア。最終的に総合8位を獲得している。
シトロエン・レーシング代表のイブ・マトンは、ローブの今年の目標はWTCC世界ツーリングカー選手権で戦うことであり、これ以上今季のWRCにスポット参戦することはないと語った。
マトンは、「今年のローブの目標は、WTCCでチャンピオンを獲得することだ」と述べている。
「ローブにとって、これは大きなチャレンジなんだ。ラリーで勝利し、パイクスピークでも勝利した。ローブは、サーキットでも勝利できると証明したがっているんだ」
「だから、今のところローブをWRCに参戦させるつもりはない。私もツーリングカーで成果を出して欲しいと願っているからね。でも、ローブは私のオフィスの場所を知っているし、いつ訪れてもらっても構わないよ」
ローブ自身は、先月のモンテカルロが最後のWRC参戦になるかもしれないとコメントしている。
「今の僕はレーシングドライバーだ。ラリーストではなくね」とローブ。
「今はレースシーズン真っ盛りではなく、オフシーズンだ。だからモンテカルロに参戦することができた」
「僕はラリーが好きだし、雰囲気や何もかもが好きだけど、復帰やスポット参戦に関する話はないよ。未来がどうなるかは分からないし、僕も先月のモンテが最後のラリーだとは言わない。だけど、WRCで戦うのは最後になるんじゃないかな」
「まったくなんのプランも存在しない。僕自身も二度とWRCに参戦しないとは言わないよ。ただ、今は戻る気がないんだ」