1月30日、トヨタのモータースポーツ活動計画発表会でスーパーGT500クラスに参戦するLEXUS Racingの体制が発表されたが、LEXUS TEAM SARDのみが平手晃平とコンビを組むドライバーが未定となっている。このシートには誰が座るのだろうか?
今季、野田英樹監督の就任や田中耕太郎エンジニアの移籍、そして平手の古巣復帰と、大幅に体制が一新される名門LEXUS TEAM SARD。最後のひとつのピースと言える『誰がRC Fをドライブするの』が大いに気になる部分だが、現時点で業界の噂になっているのは、ふたりの外国人ドライバーだ。
まずひとりめは、すでにオートスポーツ本誌でも既報のとおり、昨年までWEC世界耐久選手権でトヨタTS040ハイブリッドをドライブしていたニコラス・ラピエール。フランス出身で2005年~07年までGP2に参戦。並行してル・マンにも参戦を開始しており、フランスのオレカから厚い信頼を受けトヨタ入り。中嶋一貴、アレックス・ブルツと組んでWECに参戦していた。
ただ、2015年に向けてトヨタはWECのドライバー体制を発表したが、14年途中からラインナップから外れていたラピエールの名はなく、その去就が注目されている。そこでスーパーGTに参戦し、平手と組むのではないかという噂が上がっているのだ。
一方、最近になって編集部に飛び込んできたもうひとりの噂のドライバーは、2007年から13年までF1に参戦、マクラーレン時代の2008年ハンガリーGPでは優勝も飾っているフィンランド人ドライバー、ヘイキ・コバライネンだ。コバライネンは2013年の終盤2戦にロータスから参戦して以降、14年にBMWからDTMのテストに参加したのみで目立ったレース活動を行っていない。
もしコバライネンがスーパーGTに参戦すれば、昨年のビタントニオ・リウッツィに続く元F1ドライバーの参戦開始となり、大きなトピックになりそう。ラピエールもそうだが、世界的に知名度があるドライバーの参戦はスーパーGTにとってもプラスとなる。もちろん“速さ”の面でも問題はないだろう。
どちらのドライバーになるかはまだ不明だが、どちらにしても平手、田中エンジニアは英語が堪能でコミュニケーションに問題はないはず。話題の面でも、速さの面でも非常に楽しみな候補と言えるだろう。