フォーミュラEは2月3日の午前にモスクワ市内のホテルで会見を開き、2014-2015年シーズンの開催カレンダーにモスクワを追加したことを明らかにした。
当初10戦が予定されていた、フォーミュラEのファーストシーズン。しかし、9戦の開催は決定していたものの、残る1戦の開催地が決まらず、最終戦の開催地ロンドンで2レースが行われる案も浮上していた。しかし今回、モスクワでのレースが6月6日に行われることが決まり、当初の予定どおり全10戦で争われることが確定した。
モスクワのレースも当然市街地コース。有名な“赤の広場”に隣接する場所にパドックが設置されるという。メインストレートはモスクワ川に沿うように設けられ、全13のコーナーからなるストリートコース。ピットレーンはターン12の外側に入口が設けられ、出口はターン13の先、スタート/フィニッシュラインの手前で本コースに合流するという、特異なレイアウトである。
会見に出席したFIA会長のジャン・トッドは、「フォーミュラEはレースとエンタテインメントの新しい形を示している。これは新しいファン、特に若い世代の方々のためだ。モスクワがこのイベントを楽しんでくれることを、私は確信しています」と語っている。また、フォーミュラEホールディングのCEO、アレハンドロ・アガグは「我々は10番目の開催地としてのモスクワを歓迎します。フォーミュラEは、ロシアにおける自動車産業の持続可能性について、サポートできる存在だと思っています。モスクワePrixは、チームとドライバーたち、そしてファンの皆さんにとって、素晴らしいものとなるでしょう」と語った。
モスクワePrixは、第8戦ベルリン(ドイツ)と第10戦ロンドン(イギリス)の間、第9戦としてカレンダーに組み込まれている。今季のフォーミュラE開催スケジュールは下記のとおり。次戦マイアミePrixは3月14日に行われる。
■フォーミュラE 2014-15シーズン開催カレンダー
第1戦:9月13日/北京(中国)
第2戦:11月22日/プトラジャヤ(マレーシア)
第3戦:12月13日/プンタ・デル・エステ(ウルグアイ)
第4戦:1月10日/ブエノスアイレス(アルゼンチン)
第5戦:3月14日/マイアミ(アメリカ)
第6戦:4月4日/ロングビーチ(アメリカ)
第7戦:5月9日/モナコ(モナコ)
第8戦:5月23日/ベルリン(ドイツ)
第9戦:6月6日/モスクワ(ロシア)
第10戦:6月27日/ロンドン(イギリス)