映画『ぼくたちは上手にゆっくりできない。』が、3月28日から東京・渋谷のユーロスペースで公開される。
同作は、「コーヒー」をテーマに掲げ、3人の小説家が「上手に何かをできない僕たち」の人生を描くオムニバス映画。乙一、山白朝子、中田永一の名義で作家活動を行う安達寛高、『MADE IN HEAVEN』『チェルシー』などの作品で知られる桜井亜美、『第16回三島由紀夫賞』を受賞した『阿修羅ガール』などの小説や漫画原作、アニメーションの監督など幅広く活動する覆面作家・舞城王太郎がそれぞれ監督・脚本・編集を担当した3作品で構成される。
安達が監督した『Good Night Caffeine』は、深夜の病院を舞台に、恋人の手術が終わるのを待っている青年と、コーヒーを飲んで眠れなくなったという少女の出会いを描いた作品。桜井が監督を務めた『花火カフェ』は、部屋に通ってくる宮本との関係性に溝を感じ、彼の心を取り戻したい染谷が、大切な思い出がある花火をもう一度したいと彼を誘う、というあらすじだ。舞城の実写初監督作品となる『BREAK』は、会社の応接室で何者かに襲われ、右手に傷を負った黒須と、黒須を見守る同僚の濱崎を描く。
なお、会場では来場者特典として、監督陣による書き下ろし冊子の配布を予定。さらに公開期間中は、トークショーなどのイベントも実施されるとのこと。詳細はオフィシャルサイトをチェックしよう。