ヘレスでのF1合同テスト3日目、フェルナンド・アロンソが再びマクラーレン・ホンダMP4-30のステアリングを握り、チームにとってここまで最多の32周を走った。
最初の2日間、MP4-30はトラブルのためほとんど走行できず、初日担当したアロンソも2日目のジェンソン・バトンもそれぞれ6周ずつの走行にとどまり、タイムも最下位だった。
しかし3日目、マクラーレンは午前中から順調に走行、アロンソは合計32ラップを走り切った。
前夜のメカニックたちの作業が報われ、セッションスタート直後にアロンソはコースイン、2周のインスタレーションラップと空力チェックを行った後、本格的にプログラム作業を開始し、コースに出るたびに連続周回数を伸ばしていった。
路面が濡れているコンディションだったため、インターミディエイトタイヤでの走行だったものの、昼までにまずまずの距離を走りこんだ。
しかし計測ランをスタートした直後にアロンソがマシンに異常を訴え、ガレージにマシンを戻し、冷却水の圧力が低下していることが分かった。問題を解決するにはパワーユニットを外さなければならず時間がかかるため、この日の走行はそこで終了となった。
最終的にこの日のアロンソの周回数は32周、1分35秒553のタイムで8人中最下位だった。
チームはこの日のトラブルは解決可能であるとして、テスト最終日にはバトンが問題なく走行を行えると述べている。