3日、スペインのヘレス・サーキットで行われたF1合同テスト3日目は、ザウバーC34を駆るフェリペ・ナスルが総合トップタイムをマークした。
テスト3日目を迎えたヘレスは、朝から路面の湿ったいわゆるダンプ状態でスタートするも、お昼前にはほぼドライコンディションへ移行、上位勢のタイムも最終的には1分21秒台に突入した。
この日も朝からフェラーリがトップにつける展開となるが、午後に入ると同じパワーユニットを搭載するザウバーのナスルがキミ・ライコネンを捉える。
3日続けてソフトタイヤでアタックをかけたザウバーは、ライコネンがミディアムランでベストタイムを記録した直後に彼のタイムを更新。1分21秒545を記録したF1ルーキーは、周回数でも大台の100周を上回った。
3番手につけたメルセデスのニコ・ロズベルグは、これまでと同じように早くからロングランを敢行。昼前に一度エンジンがシャットダウンしてコース上にストップしたが、それ以降も周回数を伸ばし、最終的には151周をカバーした。
4番手はウイリアムズ。ドライバーはベテランのフェリペ・マッサに代わったが、テストチーフのロッド・ネルソンはマッサのフィードバックがチームメイトと同じだったとコメント。そのマッサのタイムは1分22秒276だった。
テレメトリーのトラブルで開始時間が遅れたロータスは、パストール・マルドナドが昨日に続いてE23をドライブ。セッション終了間際にバックストレートで止まってしまうが、メルセデスのパワーユニットを搭載したE23は96周を走破した。
トロロッソのカルロス・サインツJr.が6番手。彼はメルセデスに次ぐ136周を重ねたほか、タイヤマネージメントにも取り組むなど生産的な一日を過ごしている。
レッドブルは開始5周でパワーユニットにトラブルが発覚、交換作業でかなりの走行時間を失ってしまった。しかしコースに復帰したダニエル・リカルドは、10周から15周の連続周回を行いながら48周をカバー、最終日のチームメイトにさらなる周回を託した。
マクラーレン・ホンダは、3日目にしてようやく順調な滑り出しをみせ、フェルナンド・アロンソが午前中に32周を重ねた。だが、午後の本格走行を前にホンダエンジンに冷却系のトラブルが発生、翌日に向けてテスト終了を早めることになった。
ヘレステストは、明日4日が最終日となる。