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フェラーリF1育成ドライバーを失った名門チームが、イギリスF3チャンピオンと契約

2015年02月03日 17:50  AUTOSPORT web

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2015年はGP2へステップアップを決めたジョーダン・キング。過去ジョルジョ・パンターノ、ファビオ・ライマーを王座に就けたレーシング・エンジニアリングを選んだ
2013年イギリスF3チャンピオンのジョーダン・キングが、今季はレーシング・エンジニアリングからGP2に参戦する。

 2014年はヨーロピアンF3に出場していたキングは、昨年11月にアーデンとMPからGP2アブダビ合同テストに参加。レーシング・エンジニアリングへの加入を決める前には、かつてGP2に参戦していたアダックス・チームのマシンも試していました。

 レーシング・エンジニアリングでは2013年にファビオ・ライマーがチャンピオンを獲得しており、キングはチームの実力を信じている。

「この結論に至るまでには、考えるべき多くのファクターがあり、入念にリサーチした。ルーキーとして新しいシリーズに挑むには経験あるチームの存在が重要だ。レーシング・エンジニアリングには僕のキャリアの重要な段階において必要なものが、すべて揃っている。彼らには膨大な知識があり、必要なリソースがあり、若いドライバーからベストを引き出す方法を理解している。GP2に集中して戦うにはウルトラ・プロフェッショナルなチームで、このアプローチはきっと実を結ぶだろう」と、20歳のイギリス人は語っている。

 チームを率いるアルフォンソ・オルレアン-ボルボンは「彼のように強い意志を持ち、努力するドライバーは、なかなかいない」とキングを評する。

「コース上でも、サーキットの外でもレースへ取り組む姿勢は非常にプロフェッショナルだ。2015年は彼にとって初めてのGP2で、バーレンの開幕戦までに学ぶことがたくさんあるが、みるみる成長すると期待している。ジョーダンのような成熟したドライバーと一緒に戦えることを喜んでいるよ」

 現在20歳、英国人のキングは2013年にF3へステップアップしてイギリスF3シリーズを制覇。同年ヨーロピアンF3ではシリーズ6位、2014年はヨーロピアンF3シリーズ7位に終わっている。

 レーシング・エンジニアリングは2014年にフェラーリ育成ドライバーのラファエル・マルチェッロと契約していたが、マルチェッロは今季トライデントに移籍を決めている。

2015年GP2ドライバーズラインナップ(発表済み)

●DAMS
ピエール・ガスリー/アレックス・リン

●カーリン
マルコ・ソレンセン/ジュリアン・リール

●ART
ストフェル・バンドーン/TBA(未定)

●レーシング・エンジニアリング
ジョーダン・キング/TBA(未定)

●トライデント
ラファエル・マルチェッロ/TBA(未定)

●カンポス
アルサー・ピック/TBA(未定)

●アーデン・インターナショナル
ノーマン・ナト/TBA(未定)

ロシアン・タイム、MP、ラパックス、アーデン、ステータス(元ケータハム)、ヒルマー、ラザルスは未発表