ヘレスでのF1合同テスト2日目、レッドブルRB11の走行を新加入したダニール・クビアトが担当した。しかし彼はスペアのないフロントウイングを壊してしまったため、この日は予定していた作業を行うことができなかった。
クビアトは午前中のアウトラップでターン2とターン3の間のタイヤウォールに「ごく軽く」ヒットし、それによりフロントウイングがダメージを負った。テスト直前までマシンの準備に追われていたレッドブルは、このフロントウイングをひとつしか持ち込んでおらず、この日はメインプレーンなしにシステムチェックを行うしかなくなった。
レッドブルはウイングなしで可能なシステムチェックを行い、クビアトはタイム計測なしの18周を走るにとどまった。
「こういうことが起こることも時にはあるが、悪いタイミングで起きてしまった。こんなことをしてしまったのは久しぶりだ」とクビアト。
「タイヤが冷えていたとか、原因はたくさんある。とてもゆっくりと走っていたのだが、それでも十分ではなかった」
「正直言って、自分にはどうしようもなかったように感じる。アウトラップでスピンをするなんてことは、そうそうあることではない」
「僕が経験した中で一番小さいレベルの事故だけれど、それによる影響はあまりにも大きかった」
自分を責めるよりも、気持ちを切り替えて、水曜に再び走る際に挽回するために集中するとクビアトは語った。
「もっと大きなミスを犯したこともある。気持ちを切り替えてテスト最終日にチームと自分のために埋め合わせをすることを考えなければならない」
チームは代わりのウイングをファクトリーから取り寄せる手配をしており、夜の間に到着する予定だということだ。