ヘレスでのF1合同テスト2日目、マクラーレン・ホンダMP4-30で初めて走行したジェンソン・バトンは、この日の走行時間がほとんどトラブル解決に費やされたが、テスト初期に苦労するのは当然のことであり、心配していないと語った。
この2日間、MP4-30はトラブルのためほとんど走行できていない。初日担当したフェルナンド・アロンソも、2日目のバトンも、それぞれ6周ずつの走行にとどまり、タイムも最下位となっている。
しかしチームは問題は解決できたとして、テスト3日目こそ周回を重ねられることを期待している。
バトンは、これからも苦難の日々は続くだろうが、少しずつよくなっていくはずだと述べた。
「困難なテストになることは予想していた。次の2日間も順調にはいかないだろう」とバトン。
「でも皆忘れがちだが、去年の冬のことを思い出してほしい。2014年の最初のテストでは皆が苦労したはずだ」
「だから今はそれほど心配していない。問題を解決できたと期待している。今日の最後の走行では解決できたと感じたので、明日は少し楽になるんじゃないかな。このエンジンで周回し、エンジンのドライバビリティとマシンの開発に関し、自分たちがどういう位置にいるのかが見えてくればいいね」
「パワーユニットはとても複雑で、ものすごくタイトなパッケージングがなされている。なのに温度の問題は出ていない。それはすごくポジティブな要素だよ。ホンダはよくやってくれたと思う」
「チームの雰囲気はすごく前向きだ。このチームはマクラーレンとホンダで構成されているというよりも、『マクラーレン-ホンダ』なんだ。皆が一丸となっている」
バトンは、昨年のシーズンオフで信頼性のトラブルに悩まされ低迷したレッドブルが見事に挽回したことに期待を感じている。レッドブルは開幕戦では後に失格になったものの2位でフィニッシュし、最終的にコンストラクターズ選手権でメルセデスに次ぐ2位を獲得した。
「去年レッドブルが最初の2回のテスト、そして最後のバーレーンテストでどういう状態だったか、思い出してみるといい。それでも彼らは開幕戦で2位でフィニッシュした」
「最初のテストで苦労するだろうことは分かっていた。そういうものなんだ。今はエンジンをマシンに組み込んで走りこむことが昔ほど簡単ではない。システムが複雑だからね」
「いくつか問題が起きたけれどそれを解決してきた。明日どういう状況になるのか期待しよう」