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マクラーレン・ホンダまた走れず。フェラーリが再び首位/F1ヘレステスト2日目

2015年02月03日 06:30  AUTOSPORT web

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2日続けてわずか6周に終わったマクラーレン・ホンダ
2日、スペインのヘレス・サーキットで行われたF1合同テスト2日目は、フェラーリを駆るセバスチャン・ベッテルが2日連続となる総合トップタイムをマークした。

 テスト2日目を迎えたヘレスは、朝から雲の多い一日となり気温も最高14度とやや肌寒いコンディション。セッション終盤には雨の影響を受けたが、上位のチームは90周前後を記録するなど、大半はドライコンディションで行われた。

 トップタイムはこの日もフェラーリのベッテルだった。午前中2回のミディアムランでこの日のベストタイム、1分20秒984をたたき出したベッテルは、その後もセットアップ作業とタイヤテストに取り組み、合計88周でフェラーリ最初のテストを終えた。

 2番手も初日と同じくザウバーがつけた。2日目の走行を担当した新加入のフェリペ・ナスルは、マシンとシステムの習熟に取り組みながら、ほぼトラブルフリーで走行。タイムはソフトタイヤで記録した1分21秒867だった。

 2日連続でウイリアムズをドライブしたバルテリ・ボッタスが3番手。彼は午前中に空力の作業を行うと、午後には連続周回とセットアップ変更を繰り返し、合計61周を走破。ザウバーと同様ソフトタイヤで1分22秒台のベストタイムを記録している。

 初日から150周以上を走ったメルセデスは、2日目の走行をチャンピオンのルイス・ハミルトンに託した。そのハミルトンは前日の勢いに乗り、午前中からロングランで70周以上を走り込んだ。しかし、さらなる周回を重ねる中で水漏れのトラブルが発生、ピットエントリーでストップしたハミルトンは、最多周回を記録したものの、この日の作業を一足早く切り上げることになった。

 若干17歳のルーキー、マックス・フェルスタッペンがドライブしたトロロッソが5番手。3月のレースデビューに向け、本格的にF1ドライバーとしてのスタートを切ったフェルスタッペンは、バランスの向上に取り組んだ。途中パーツの変更で若干走行時間をロスしているが、終盤のウエットセッションでは、ピレリのインターミディエイトタイヤを試すなど、全体を通してポジティブな一日を過ごしている。

 6番手にはロータスのパストール・マルドナドがつけた。新車の到着が遅れ、翌日からの走行を予定していたロータスだったが、チームは半日でマシンを組み立て、午前中に13周して早々とシェイクダウンを完了。当初は、数周程度のシェイクダウンが目標だったが、ロータスE23はセッション終盤にドライブトレインの問題でストップするまで41周を走行。チームは明日もマルドナドを走らせる。

 2日目からの挽回が期待されたマクラーレン・ホンダは、この日もトラブルで終止走れず。ジェンソン・バトンは午前中に5周を記録するも、マシンは昨日に引き続きトラブルが発生。初期対策で問題を解決できなかったマクラーレンとホンダは、ランチブレイクを前にさらなる調査を行うなど、大幅に時間をロス。セッション終盤になってようやく1周を追加したが、結局この日もわずか6周に終わった。

 最下位はレッドブル。新加入のダニール・クビアトが朝のインスタレーションラップでフロントウイングを破損してしまい、スペアパーツを持ち合わせていなかったレッドブルはフロントウイングのない状態でチェック走行に終止。2日目は18周で終えることとなった。