DTMドイツツーリングカー選手権に参戦するBMWモータースポーツは2日、2015年のDTMラインナップの最後のひとりとして、2014年にヨーロピアンF3でランキング2位だったトム・ブロンクビストを起用すると発表した。
21歳のブロンクビストは、かつてWRC世界ラリー選手権で活躍したスティグ・ブロンクビストの息子。スウェーデン人の父をもつが、トムの国籍はイギリス。フォーミュラ・ルノーUK等を経て、2012年からF3に参戦。2014年はヨーロピアンF3でランキング2位となった。
ブロンクビストは12月に、ヘレスで行われたDTMに参加し、BMW M4 DTMを初ドライブ。そのテストでの実績を評価され、BMWにひとつだけ空いていたDTMのレギュラーシートを獲得することになった。
「BMWモータースポーツと契約できた喜びは言葉では言い表せないよ!」とブロンクビストは語る。
「スペインでのテストの後、自分がDTMのレギュラードライバーになったらどんな感じだろうと想像したんだ。ふだんからBMW M4 DTMをプッシュできるのはどんな気分だろうってね。そしてそのチャンスに恵まれたんだよ」
「BMWモータースポーツのファミリーの一員になれて光栄だね。刺激的なレースだし、テストでもすごく歓迎してくれたチームスピリットにも感動していたんだ」
BMWモータースポーツ代表のイェンス・マルカルトは、ブロンクビスト起用の理由について「トムはヘレステストで素晴らしい成績を残してくれた。それにF3でも豊富な経験がある」と語った。
「彼はDTMで必要なものをすぐに身につけることができるだろう。それに彼の個性は、我々のラインナップにふさわしいものだと思う」