毎年春先になると、やっかいな花粉症に悩まされている人も多いだろう。日本アレルギー協会の調査によると、全国に約3000万人の患者がいると推計されている。
そんな中、オリジナルTシャツをWeb上でカスタマイズできるECサイト「tmix」などを運営するspice life社は2月2日、全社員を対象に「リモートライフ制度」の導入を発表した。花粉が飛ぶ時期には「花粉のない場所でリモート勤務が可能になる」という、患者にとってはなんともうらやましい制度だ。
リモート勤務にかかる費用も「会社負担」
同社社員の4分の1は花粉症を抱えており、以前から花粉が飛散する時期には、
「仕事のパフォーマンスは半減して、日によってはまったく仕事にならない日もある」
「花粉症用の薬の影響で眠くなる」
と、万全な体調で仕事に打ち込めていないとの悩みがあがっていた。リモートライフ制度を利用すれば、社員は自分が決めた好きな場所で「リモート勤務」が可能になる。
リモート勤務にかかる費用も、限度額はあるが基本的に全額spice life社が負担する。同社広報によると早速19日から、花粉症社員がスギ花粉の飛ばない沖縄での勤務を開始するという。
花粉症患者でなくとも、「セミナーに長期で参加したい」「地方の会社と密に働きたい」など、会社が「業務上、リモートワークが必要」と認める場合には、会社が費用を支給し「好きな時期」に「好きな場所」で働くことが可能になる。
期間にも制限はない。会社が「必要」と認めれば1年、2年といったリモート勤務もOKだという。この発表をみたネットユーザーからも、「夢のような会社だ」「これは素晴らしい制度」「すごい。行きたい」と羨ましがるコメントが多く見られている。
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